貨幣の終焉と地下経済と腰の低さと
事業なんかをやるようになって、
お金のこととかちゃんと知らないといけないなーと最近思うわけです。
知っているようでお金って、あんまよくわかんない。
じゃあ、日本で一番流通している貨幣って何円だと思いますか?
って聞かれて財布を見たら、千円札がいっぱい入ってる。
あー、ものを買う時、千円札をよく見る気がするなあ。
1万円札は使うとすぐ崩すことになるし、
そうすると千円札9枚になるわけで、千円札かなー。
量でいったら小銭って線もあるけど、
自販機で使うのがメインの用途だしな。
うん。千円札だ。千円札で行こう。
で、実際には流通している貨幣の90%が1万円札なんだとか。
経済ってのは僕の財布の中にはないんだな。
多くの人が大きな買い物をするのに1万円札をいっぱい使っている。
そういえば自分も中古で家を買う時の頭金を
売り手の人と受け渡す時、不動産屋から現金でって言われて
身代金みたいな渡し方したっけ。
権利書と家の鍵をそこに置け!
よーしいい子だ、1,2,3で机を滑らせてよこすんだ。
ちょっとでも変な動きしてみろ!飼い犬の首が湖に浮かぶことになるぞ!
ってほんとそんな雰囲気だった。
いや売り手の方、感じの良いご夫婦だったけど
現金の受け渡しのときはさすがに緊張が走った。
大金ってだいたいこう、スーツケースにぎっしり入ってて
身代金に使うイメージありますよね。
あーそう、現金って要は犯罪によく使われるんだ。
基本的に足がつかないから。
なんでも日本銀行が発行していて、
通常の市場に出回らないお金って、20兆とも50兆ともいわれているらしいですよ。
そのうちのいくらかは各家々のタンス預金に、
その他かなりの部分が脱税などの犯罪に使われているんだとか。
いわゆる地下資金というやつで。
で、最近の仮想通貨を含めたキャッシュレス化の動きって
こういう地下経済を表に引っ張り出そうという狙いもあるんだって。
お金をオンライン上で管理しておけば、何かしら記録がつくし
過去の使用履歴だって追えるわけでしょう。
眠っているお金を動かすための仮想通貨。
いずれは1万円札を無くして
キャッシュレス化を促進しようって向きもあるらしいし、
これはもう時代の流れてしょうね。
ああ、わしらの若い頃は物買う時に金属とか紙を使ったもんじゃよ。
なんてふがふが言ってたら
原始時代かよ!って突っ込まれるのも目に見えているというわけ。
貨幣は急速に過去のものになっていく。
銀行も潰れるわけだ。
あんまり関係ないけど最近、携帯が顔認証のやつになりまして。
コンビニの支払いとか、いままでICでピッとやっていたんですけど、
指紋認証がなんでか進化して顔認証になったことで、
どうしてもレジの前で中腰になってしまうようになりました。ICかざす位置が低いもんだから。
ついにコンピューターの前に人類が膝をつく日が来たのだと思う。