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珈琲の花

今朝、しおれた小さな花に気がついた。
「一輪だけですが、咲きおわりましたが、気がつくのが遅いのでは?」と言われた気がした。

7年ほど前に珈琲の小さな苗を入手した。
暖かな季節は外に出して寒くなったら部屋に入れて。
大きくなって花が咲き実がなり、そして…一杯の珈琲。と、あり得ない妄想は膨らんだ。

つやつや深い緑の葉っぱが増えて、背も高くなってきた。植え替えをしたり肥料をやってみるが、育て方が下手なためにひょろひょろとして葉がまばらになり色も悪くなっている。花が咲く気配はまったくない。

今は庭の西陽の当たらない場所に置いている。
次の冬、家の中のどこに置けばよいのか。
誰かもらってくれる人はいないかな。これ以上背が高くならないように剪定したらいいのかな。
と、つい先日つぶやいたばかりだった。

白い花が生き生きと咲いている姿を想像した。
よく見ると、ほかに小さな蕾がいくつも待機している。花が咲くと嬉しい。

諦めかけた時に気がつくことがある。
こういうこと、よくある。

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