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雑感 135 旅立ちの日

雑感 135 旅立ちの日 泣かない自信なんか無い

 3月31日 日曜日の夕方。
 交通量の多い国道から1本入った路地に真新しいアパート。マンションかもしれない4階建て20室以上ある堅牢そうな建物。
 入口はもちろんオートロック(だと思う。)が、通りに面している。
 その入口の横に1台のセダンが止まっている。
 車の横には、年配の夫婦と若いお嬢さんが立ち話。親子なのでしょう。

 娘の一人暮らしがこれから始まる。

 父「がんばれよ。辛くなったら帰って来なさい。」
 母「皆さんに仲良くして貰いなさいよ。」

 娘「大丈夫だよ。」

 若いお嬢さんの笑顔と、お母さんとお父さんの眉間に皺が寄ってる心配そうな顔。

 すぐ目の前のコンビニ駐車場で見てました。会話はもちろん想像です。
 年配の夫婦が車に乗り込み走り出します。
 見送るお嬢さんは笑っています。
 お嬢さんが踵を返し玄関へと向かいます。
 俯いています。
 右手が顔か頬のあたりを拭ってるように見えました。

 それを見ていた私の目は、、、、当然のこと、、、うるんでいます。

 自分の娘は2年後、旅立つでしょう。
 その4年後か6年後には更に大きく羽ばたくでしょう。

 残念な事に、娘からの賛美(罵り言葉)をまだ、頂いていません。

 ウザイ、キモイ、クサイ、、、、
 チッ、ア~?、ワカンネ、、、

 代わりに『パパッ、○○の事好きよね。ペイペイ送って。』と甘えられています。

 娘の旅立ちに立ち会おうものなら、、、、想像したくありません。
 せめて嫌われておいて、物陰で知られずに見送るテイを取ろうかと思うのですが、なんせ、、、まだ、、、、嫌われていません。多分。きっと、おそらく。

 あと2年、6年、8年後に備え、心を鍛えなくてはなりません。
 嫌われる事を始めなくてはいけません。

 男親など嫌われてナンボ。ディスられて本望。口は出さず金を出せ。

 娘と仲の良い父親になるんじゃなかった。

 今更ながら後悔をしている やまとやじろべえ でした。
 ではまた、ごきげんよう。

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