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妄想爺のとんでも史観 (16) 鬼 まつる

妄想爺のとんでも史観 (16)

 鬼 まつる

 この国の製鉄は、弥生時代前半から始まった。と、ものの本には書いてあります。
 その原材料は、砂鉄。川砂の中にあります。その周辺や上流の山の中に含まれていたりするのでしょう。
 たたら製鉄は砂鉄から作ります。出雲、吉備、備後辺りで行われていた様です。
 葦も鉄の原材料です。湿地帯に生える植物(葦や茅,薦等)の根に、ある種の鉄鉱石(褐鉄鉱)が付着した塊「すず」と呼ばれたそうです。
 しかし、国土開発や農地拡大を強力に推進していくと、需要に供給が間に合わなくなります。
 勢い、半島にある鉄鉱石の鉱脈へこぞって向かうでしょう。半製品、製品にその場で出来る様に、人材派遣や、製鉄所を作るようになったと思います。
 蛭子、日ノ御子(もしかすると 火の神子?)に繋がりますねぇ、、、
 製鉄技術は、大陸から半島経由でこの国に伝わった。と言われています。否定はしません。

 半島南部は、交易で製鉄に伴い各種の産業が隆盛し、海岸線では漁業も盛んにおこなわれ、豊かな連立国家群で穏やかな社会がそこにありました。
 半島北部からの南部への侵攻が常にあったらしいです。欲しくなったのでしょうか?、、、
 海で漁をする住民を連れ帰る記事があるそうです。そのほかの産業従事者も攫われていたと思います。
 助けに行かないとね。連れ戻したいよね。そんな事起きないようにしたいよね。
 この国からの支援、積極的になるよね。でも、先立つものがないといけないので、、、人材、食料、武器、戦略家を準備するよね。その中心が出雲、越、ヤマト物部氏。

 そんな時、卑弥呼と呼ばれた女性が責任を取らされて、自死したか幽閉されたか、殺されたか表舞台から消えます。
 西暦250年前後に、皆既日食が2回、連続して起こったそうです。昼間でも暗くなります。人心が騒ぎます。統制が取れなくなります。
 天候予測をする人が予測できなかったのでしょうか?、、、いえ、予測していたと思います。太陽と月の動きをよく見ていたら、その重なりは昼間になるかもしれないと予想したと思います。変化に敏感で、予測するのがお仕事の専門家です。
 太陽と月が重なる。あの頃では「ぶつかってしまう。壊れてしまう。」とでも考えたのでしょうか?

 この頃は既に、農事暦として物部氏が太陽と月の関係で各地へ周知させていたのではないでしょうか?
 その周知に、巫女さん達を利用していた気がします。可愛い、美しい巫女、神子、みこ。男も女もアイドル好きですもんね。
 でも人々は不安になり、混乱します。鎮静化する為に、新たなる女性を担ぎ上げます。越の国勢力の 台与、トヨ、イヨ?、豊。
 これが天の岩戸神話と繋がるのです。 スサノオが暴れて手が付けられなくなり、天照大神がもう嫌だといって隠れる話。
 それを誘い出すために、岩戸の前で踊るのが天細女(天宇受賣命)が、トヨ?、イヨ?
 なんだか仲哀天皇が亡くなり、神功皇后が半島へ出かける話と繋がる様な、繋がらない様な、同じ時代の様な、時代が少しズレてる様な、、、

 半島への積極支援が始まって、皆既日食を経てトヨを担ぎ上げ、鎮静化したかに見えたのですが、その後100年から200年の間くらい半島での支援と衝突、睨み合いは続いたと思います。
 4世紀後半の広開土王の石碑にもある倭国からの侵略記事。主観的な記事になる為、どれだけ正確か分かりません。
 落ち着きが出るのは、、、、半島からの完全撤退は、、、8世紀の平城京、奈良時代と呼ばれる頃だと思っています。諦めざるを得なかった。と思います。

 出雲の国譲りも、天孫降臨も、神武東征も、それらしきことはあったとしても、ドラマチックでは無かったのではないでしょうか?
 いやいや、裏切りや疑心暗鬼、思い込みや被害妄想による内部分裂や抗争はあったと思います。
 でもそれは、一部の人やグループの出来事で、仲間内や一族内では時が過ぎるのを待ち、その時々で最善と思われる方向で関係修復に向かったのではないでしょうか。

 この国の人々が一番恐れるものは、第一が自然災害。次が外来者が齎す感染病。そして恨みを抱えて死なせてしまったヒーローやヒロイン。
 恐れるものそれらは全て、鬼 の仕業だと思い、鬼は神と異名同体として、神を祀り、祭り、政ったと思います。

ではまた、お会いしましょう。
ごきげんよう。
やまとやじろべえでした。

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