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妄想爺のとんでも史観 (6) 生き残る術

 生き残る術

この国の人が一番亡くなる理由は、自然災害だったのではないでしょうか。
 恵みの雨が、必要以上に降れば大水になり、濁流になり、根こそぎ洗い流してしまいます。
 爽やかな風は、毎年強風になり建築物を壊してしまいます。
 前触れなく地面が揺れます。おおきく口を開け飲み込む時も有ります。
 豊かな森の山が、大雨や地震の時に崩れ、大蛇の様に人々を襲い、飲み込んでしまいます。
 夏、稲妻が走ると稲の生育が促進され、豊作になると言われています。でも、稲妻が墜ちると、近くにいた人は黒焦げになります。
 山が火を吐き、煙を出し、真っ赤な灰が村々を焼き尽くします。

危険予知が大切になります。僅かな変化に気付きやすい女性が女神となります。
 普段から防災工事を行い、食料の備蓄をしたり、避難した時に保護してくれる男性リーダーは神になります。
 そうやって助け合って生き残ってきました。
 
 疫病を持ってるかもしれない外来者を、警戒するのも当たり前です。
 ですから、 みそぎ が必要なのです。

太古の昔、この国と隣の半島にある所とは、大木を刳り抜いた”刳り船”で交易をしていたと先日書きました。
 人の行き来も活発でした。ありとあらゆるものを持って行ったり持って帰ったり。決して一方的ではありませんでした。交易が成り立ちませんから。
 彼の半島南部は、文化も言葉も顔形も崇拝する神もこの国と同じでした。
 昔、島根県立三瓶自然館サヒメルが開館したての頃に行った事があります。
 その当時、環日本海文化圏と銘打った展示コーナーがあったと思います。今は名残も無く完全撤去されています。
 ご都合のよろしくない方たちが居たのでしょうか?
 その半島南部へは、常に北から侵略者や強奪者が来ています。
 都度、戦い、逃げて、捕まえられて食料にされたり大陸へ売り飛ばされていました。
 現在、そこの男性達は入れ代わっているそうです。元居た男は戦いの末に殺されたか、やはり食料だったのでしょうか。
 女性は逃げきれず捕まった人達が侵略者に犯され、家畜同様にされていきました。つい百数十年前まで、教育もされず、特定の階級の男性に、好きな時に慰み者になる風習が残っていたそうです。
 中世から近代にかけて、大陸へ毎年数百人の美女が貢物として献上されていたそうです。
 家畜同様の男性は、誰かれ構わず、、、いえ、止めておきます。
 その地で、一番人が亡くなるのは 「他者の侵略」だったのではないでしょうか。
 その先の大陸も、「他者の侵略」と暴動、内戦だったのだと思います。
 そうなった原因には、自然災害(干ばつとか昆虫被害とか)はあったとは思いますが、備蓄食料や防災準備である程度は防げたのではないかと思います。
 歴代の中で、それを進めた時も沢山あったでしょうが、”略奪”が仕組みを壊したんだと思います。
 この国と違い、彼の地では人が人に襲われる事で、沢山の人が亡くなって来たのではないでしょうか。

ではまた、お会いしましょう。
ごきげんよう。
やまとやじろべえでした。

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