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最近よく聞く「BIツール」ってなあに

最近よく聞くかは分かりませんが、私は社内でよく聞きます。
(やっとここまで来たかという感じです。世間的にはちょっと旬は過ぎましたかね)

 
5月から4週間にわたってPower BIで社内の定型レポートを自動化する件について、準経営層クラスに課題や仕組みについて説明を実施してきたのですが、あまりに理解されないので、そもそもBIについて説明した方がいいと思い、まとめたいと思い記事にします。

ちなみにBIツール・・・ビジネスインテリジェンスツールの略
BingのCopilotに聞いてみました。そして素晴らしい回答を得ました👏

MicrosoftもTableauに一目置いている?

ポイントその1「タスクはどこにあるのか」

まずBIでできることですが、「データを可視化して見えなかったものを見えるようにすること」だと思います。視覚化、ビジュアライゼーションの機能がそのツールの中心です。
主な目的としては、これまでデータから見えなかった新しいインサイトを得て、新たな施策を打つ・業務を改善するためのものだと考えています。 

Tableau DATASaberプログラム参加中の私としては、Week2 Visual BestPractice「タスクが忘れられてはならない」という言葉にとても共感しました。

分析もシステム開発と同様、どんなに素晴らしいものを作っても、ユーザが使わなければ(=役に立たなければ)意味がないということです。

業務の主管部局にタスクは存在し、社内IT部門的にはそのタスクを解決すべくサポートしていくことが重要だと考えています。

もともと主管部局の人間として、1歩でも2歩でも、歩み寄って一緒に解決したいと思い、毎日過ごしています。(片思いかもしれませんが笑)

該当の箇所をYoutubeでチェック↓(メインで話しているのはこの前の動画かも)
(50) DATA Saber Boot Camp Week2 "Visual Best Practice: Art and Science of Visual Analytics" - YouTube 00:18~

KT先生曰く「タスクが忘れられてはならない」
(解決したいこと・やりたいことがないのに分析は役に立たないと私も思っています)

そうです。データベースのインフラ側に「分析したい」があるわけではなく、本来、「分析したい」はずなのは、現場部門です。

ただ現実問題、基盤側に期待していただき、「で何やってくれるの?」みたいな感じで接していただくこともあり、「一緒に作らないと難しいんですよ〜」とことあるごとに説明をしてます。

業務の課題を解決したいのは、データの中身を知ってるのは、データの所管の部局ですよね。

簡単に分析する上でのタスクを簡単にレイヤーにしてみました

インフラたるデータベースに入ってくるものが、主管部局の業務要件であるデータだからインフラと業務とか協力してやる必要があるということが大事と思います。

データベースの中に、業務要件(データ)が入ってくる図

ポイントその2 「データ入力機能がない」

BIツールは分析の前段階のデータ加工や変換、取得いわゆるETLと呼ばれる機能は有していますが、ユーザがデータを入力する機能はありません
ここをすごく間違えられがちです。
 
BIイコールなんでもできるシステムと思われますが、分析する対象の元データを入力するウェブアプリ的な機能は、聞いたことがありません。
(あれば教えてください)

KT先生がGoogleFormでやったようにDATAsaberを始める前、私も、社内アンケートシステムをMicrosoft FormsとPowerAutomateとSharePointリストを使ってサクサクっと1人で作って、Power BIでリアルタイム視覚化しました。
これが評判が良く、有用性を理解いただけたのですが、その反面なんでもできるツールなんだという印象になってしまった気もしています。

あくまで大元のデータはERPを始めとした基幹系業務システムが中心でユーザが入力したものを、データベース経由で取得し自動化することになります。

 意外とユーザの制限や統制しながら気軽にデータを入力できるシステムってないんですよね。Excelだと自由度が高くなりすぎちゃったりするし、閲覧権限あれば簡単にパワークエリとかで全データを落とせるし色々困る。

PowerAppsでユーザが入力するwebアプリとか作るのはありと思うのですが、うちの社内では、展開しておらず。 

とにかくBIは入力から可視化まで万能ではない点、また自分たちの知らないタスクまで見つけてくれて解決してくれるような何でも叶えてくれる魔法のツールではない点ご承知おきください。

ポイントその3 「インフラも大事」

BIで視覚化するものはデータですが、データそのものの定義や鮮度等が正しくないと、誤った結論が導かれることに繋がります。

どんなデータなのかそのデータを所管している部局としてしっかりとした定義が必要です。そのデータを理解し、使いやすいように整えて使える形にするのが、インフラ側のタスクだと思います。

ここでも業務領域側の協力なしには、データマートやデータレイクと呼ばれるユーザが分析するためのデータプラットフォームを作ることは難しいです。

このプラットフォームが出来上がってくれば、横断的な分析が可能となり、ようやく業務を変革していくことができるDXが推進できると思っています。

道は険しく獣道状態。まだ2合目くらいでしょうか…。なかなか険しい道のりですが、1歩ずつ、時にケーブルカー使ったりして上り切りたいです。

そのためにはQuick Start.Quick Winで小さな実績を積み上げていきたいですね。

ということで領域の業務の高度化、プロセスの改善のためのユーザ文化醸成と、インフラ側の整備と両輪を回していくのが私が担当しているデータ分析基盤の構築プロジェクトだと思っています。

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。また見に来てくださいね!



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