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踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!の感想。

2016年にpixivに上げた感想を、こちらにも上げてみるの第二弾。

OD3も当時、映画館へ観に行きました。
前作から7年経っての復活ということで、かなりテンション上がり、期待もしてたんですけど…その分、なんだかなぁっていうのが初めてみたときの感想。笑
で、今は2024年。久しぶりに見返してみて「いろいろ思うところはあるけど面白い部分もあるかも?」となりました。見方が変わるぐらい、私も歳を重ねたんだろうか。
ってことで本編(というか青すみ寄りの)感想を。

OPがRAPじゃない

1、2のOPはRAPだったのですが、3は何とCX。
いや、CXもいいよ。好きだよ。わくわくするもん。連ドラの1話とか思い出してよかったんだけど、やっぱりRAPだよなぁと。
キャスト一人ずつの紹介もないし、物足りなさを感じました。
でもあの青島くんの「出動〜」は好き。
SATの訓練にしろ、王さんの結婚式にしろ、イベントごと好きそうだから、引っ越し対策本部長もすすんで引き受けてそうだなーなんて思いました。

何でそこで青島くん?

前作から7年経っていますが、青島くんとすみれさんの関係は相変わらず。
ただ違うのは、青島くんが出世して係長になり、すみれさんより立場が上になったこと。

引っ越しの準備をしているとき、すみれさんがダンボールにグルメ雑誌が入らないから青島くんに入れて欲しいと頼むシーンがありますが…
同じ係りの人とかもいるのに、あえて青島くんに頼むところにときめきました。何でそこで青島くん?
森下くんとか緒方くん辺りに頼めば、すんなり入れてくれそうなのに。笑

「いや、青島係長ね」
「えっらそうにー。悪かったわね、まだヒラで」

年上後輩が上司になってもタメ口だったり、対等に接しているのが変わらなくていいなぁと。

踊るのテンポ

係長になってやること盛りだくさんになった青島くんが「いや~係長って大変っすねぇ」って魚住さんに言うところがあるのですが…

「変わってあげよっか?」
「それがいいね」

っていうすみれさんと魚住さんのやり取りがめっちゃ好きです。
何気ないシーンですが、このときのテンポも、青島くんの表情も良くて、ああ踊るってこんな感じだったなぁって思いました。
もっと細かく言うと、魚住さんが「それがいいね」って言ったあと、すみれさんが微笑むとこたまらなく好きです。かわいい。

真下くんの正体

「真下くん交渉課でしょ?あ、拳銃取られたことがもう本店に?」
「「「えっ?」」」
「拳銃?」
「いやいや、何でもない」
「何でもないから」

ここほんと息ぴったりですよね。これこそ長年の付き合いだからできること。

湾岸署に顔を出し、いろんな課の子たちに話しかけて名前と顔を確認しまくっていた真下くん。
ほんとずっと、何しに湾岸署来たんだ?と疑問でした。

交渉課はクビになったっていうし、でも彼はキャリアだから湾岸署に新しく配属されるってこともないだろうしって。まぁ、彼がキャリアだってことは忘れてたけど。笑
まさか雪乃さんと結婚して子供ができてて、署長になったなんて…読めなかったなぁ。
それにしても、署長感ないよね。へなちょこで青島くんにうまーく使われて「先輩!」って言ってる姿のほうが想像できます。

犯人

人の命を奪うということをとても軽く見ているというか、どれだけ重いことなのかわかっていない感じが、何だか今どきっぽいなぁなんて思いました。
若い子みんながああだとは言わないけど。

見に行った当時は気づかなかったのですが、犯人一味の一人である圭一くんは、連ドラ1話に出てきた、ゲーセンで機械壊してお金を取ろうとしていたあの生意気な少年だったそうで…
ここでまさか再登場するとは思わなかったから、全然わからなかった。大きくなってこんなことを…と思うとやりきれないなぁ。
青島くんとすみれさんに補導されてからこの日まで、彼はどんな人生を歩んできたんでしょう…

時間が残り少ないと知ってからの二人

死ぬという言葉にやたら反応する青島くんとすみれさん。青島くんは、すみれさんが自分の命が残り少ないと知っていることを知りません。
ここでお互い、「言ってないことあったかな…」なんて言って自分の気持ちを伝えようとするとこがいいね。一席開けて座るあの距離感もいいよね。

連ドラ~MOVIE2ぐらいまでの二人の距離って、体は近いけど心はそうでもないって感じがするんですよね。
あ、体が近いって別にやらしい意味じゃなくてね。
何ていうか、MOVIE2のときなんかはあの「うふv」ってやつみたいに気軽に、簡単にボディタッチしたりとかしてるけど、今作からはそういうのないってことね。
でも、体はそうでもなくても、心は近くなってるっていうか。MOVIE2から7年経ってて、二人ともそれなりに年重ねてるから、軽いノリができなくなっているっていうか、ちょっと慎重になってるというか…

すみれさんは自分の席に居ながらも、ひどく咳き込む青島くんをチラチラ気にしていて…あー何て可愛らしいんでしょう。心配で心配でしょうがないんだろうなぁ。でも駆け寄って言葉をかけることもできなくて…

絶対の信頼

すみれさんが、病気のことで落ち込んで仕事を放棄する青島くんに喝を入れます。
「しっかりして。私の拳銃が使われたのよ!?」
「どうせ死ぬんでしょ!知ってるわよ!病気なんでしょ!あとわずかの命なんでしょ!だから何よ!そうなら最後までちゃんと生きなさいよ!残された時間大切にしなさいよ!生きてるうちは青島君らしく生きなさいよ!」

これは、すみれさんらしい背中の押し方だなと思いました。
彼女は盗犯係で担当が違うから、直接捜査はできません。
私の拳銃が使われたのに何もしないの?悔しくないの?捜査してくれるんでしょ?っていう、青島くんならやってくれるという絶対の信頼を持っているからこそかけられる言葉。

「死んじゃいや…」

無理だとはわかっているけど、動かずにはいられない。青島くんは、閉じ込められた仲間のために、要塞の扉をガツンガツンと叩きます。そんな青島くんの姿を見つめるすみれさんにきゅんときました。
青島くんは別にすみれさんのためだけに動いてるわけじゃないけど。笑
外で自分たちのために動いてくれてる。自分も彼に応えないと。
すみれさんはそう思って立ち上がったように私には見えました。

「聞こえる?青島君。私達は大丈夫だから」
「これからは…私達だけになるのよ…青島君の意志を継ぐのは私達でしょ?子供みたいに真っ直ぐ走ってく青島君の意志を。心に決めたことは何が有っても曲げない青島君の意志を」

そう言ってスイッチを切った後に「死んじゃいや…」って呟いて涙するすみれさんが美しくてもう…

ただちょっと残念だなと思ったのは、このシーンの時点で「青島くんがあとわずかの命であるというのは間違いである」と、観てる私たちが分かっちゃってることなんですよね。これより前に、実は間違いで医者の誤診だったことがわかるシーンがあるから。
バラすタイミングがちょっと違ったような…これは賛否分かれそうな…どのタイミングでバラすのが一番よかったのかなぁ。
ここ、私たちもすみれさんと同じ目線?になれたら、もっとグッと来たかもしれないのになー。

あたしの涙返してよ!

新しい湾岸署で開署式が行われる中、裏で会話する青島くんとすみれさん。

「ありがとう。…涙!」

何これ!!自分のために泣いてくれたってことにちょっと喜んでる感じがたまらんのですけど!!!

「病気のこと間違いだったってなによ!」
「いや…」
「あたしの涙返してよ」
「いや俺のせいじゃないって!」
「青島君のために流した涙返してっ!」
「え…どうやって?」
「どうやって?どう、やってって…」

え、青島くんのために流した涙って言ってる?それ愛の告白と思っていいね????

「謝ってもらうかわりに奢ってもらうから。キャビアより美味しいの。キャビアより高いの」

この台詞で、7年の間にとりあえず二人でキャビアデートするぐらいまではいったんだなとわかりますが、二人推しな自分としては、もっとどれぐらい進展したのかわかるようなシーンが欲しかった!今作は、二人のシーンが少なかったような気がするし…。2が多かった分、余計そう感じるのかもしれないけどね。
中と外って…
せめて閉じ込められてるのがすみれさんだけで、青島くんが必死になるみたいなだったらよかったのに。(おい)

まとめ

係長に昇進というのは公開前からわかっていたことですが、昇進してほしくなかったなぁってのが本音。
事件が恋人みたいな彼が、昇進試験の勉強なんかしてる暇あったの?って感じだし、そんな時間あるなら事件追ってそうじゃない?っていう。
何より、じっとしてるのキライそうだし。笑
それに青島くんは、上に立つタイプではないかなぁと思うのよね。誰かの元で働いて動き回る方が合ってるというか、青島くんの良さを活かせそうな気が…
ただまぁ、初めて湾岸署に来たときから13年経って後輩も増えたわけだし、青島くんも40過ぎたわけだし、そういう人事の移り変わり?みたいなのがあっても不思議ではないかなぁとは思うけど。

このときはまさか次があって、しかもそれがファイナルになるなんて夢にも思っていなかったけれど、当時は7年ぶりの復活に素直に喜びました。
内容はまぁね、ともかくとしてね。

ああいうワクワクを、またしたいなぁなんて思います。


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