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アニメーションの種類

不思議な言葉遣いを見かけました。
「アニメ」が「TV」という意味合いで使われているようです。
通常「TVシリーズ」と言うところ「アニメシリーズ」と言ったり。
アニメといえばTVアニメ、という時代が長く続いている証左かもしれません。

本来、アニメ、アニメーション、というのは「コマ撮り」技法によって作られた映像を呼びます。種類も多様です。

まず、セルアニメ。日本で1番馴染みのある、アニメーションです。TV放送も映画も配信も、基本「アニメ」といえば「セルアニメ」を指します。
セル、という透明なペーパー(と書けば想像しやすいでしょうか?)に絵を描き、それを何枚も置き換えながらカメラで撮影します。
ドローイングであり、セルの上に絵を描くのが特徴です。

最近増えてきたのが、3DCGアニメーションです。パソコンソフトを使って、演算して、作ります。3Dなので、見た目は人形アニメに近いでしょうか。平面のセルアニメと違って、実際にXYZ軸でコントロールするので、扱う情報量は膨大です。

昔ながらの、人形アニメ。人形にポーズをつけ、コマ撮りして、動いているように見せます。少し動かして撮影する、を繰り返します。セットを作り撮影する様は、ミニチュアの実写のようです。
ストップモーション(アニメーション)やコマ撮りアニメ、という呼び名は、主にこのパペットアニメを指す事が多いようです。

クレイアニメ。粘土を使っています。粘土なので形を変えられるところが特徴です。とはいえ実際には、モデルをいくつも作り、それらを使い分けて撮影しているようです。
人形アニメの区分に含まれるでしょう。

サンドアニメーション。砂で絵を描きます。下から光を当てたテーブルに砂を乗せ、厚みで絵の濃淡を表現します。
ライブパフォーマンスとしても優れています。手で砂を掻き分け集め、刻一刻と絵が変わっていく様は見ていてとても面白いものです。

サンドアニメーションと似ていますが、ガラスペインティングもあります。ガラスの上に油絵を描き、絵の具を拭き取ったり描き足したりして、絵を動かします。途方もない労力です。

「アニメーター見本市」では「オチビサン」が単純にセルではない、面白いアニメーションを作っていました。湯呑みに描かれた絵が動いたり、落ち葉で作られたキャラクターが動いたりしています。おすすめです。

アニメって多種多様です。
大別すると、絵を描くか、立体の何かを動かすか、になるでしょうか。
共通項は「コマ撮り」である事。
コマ撮りの説明はフィルムの説明になるので、それはまた後ほど……


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