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赤ビーツを買った日

こんにちは。あなたの人生のエキストラ、よくいる佐藤です。野菜は美味しいから食べています。

苦くて痛い思い出

まあまあお金に困っていた頃、道端の雑草を食べたことがある。
もちろん文明的に生きる日本人なので火は通した。だがお腹を壊した。

チャレンジ精神も倹約も重要だが、食べられる草か調べられる知性はそれ以上に大事なのだと今の私は理解している。

その点、スーパーは最高だ。たとえ見知らぬ草だとしても、売り物として置いてあれば間違いなく食べることができる。文明は素晴らしい。

そんなわけで、私はたまに普段買わない野菜を気分で買うことがある。見慣れない野菜を食べたいときはスーパーにある地元農家さんのコーナーや、畑のそばにある無人販売所がアツい。

今回買ってみたのはこれ。

赤ビーツ 4個入り120円(税抜き)

説明しよう!ビーツとは

たぶんビーツを知っているか知らないかは世間的に半々くらいなのではないかと思う。正直なところ、私も存在自体は元々知っている。というのも、ビーツに多く含まれるとされる成分「ベタイン」が趣味の筋トレでたまに取り沙汰されるからである。

ベタインの詳細は勉強不足で全然知らないので世の中の詳しい人たちに預けたい。江崎グリコさんのクレアチンサプリにはベタインが配合されているが、そこでは「パワー系アミノ酸」と紹介されている。

これでビーツについて私が知っていることの7割は出した。残りの3割は赤い野菜であること、ボルシチの具であること。これでぜんぶ。

とりあえず火は通す

見慣れない野菜は他の食材と合わせずに単体で食べてみたい。
というわけで今回はビーツ以外何も買わなかった。ビーツを片手にニヤニヤしながらスーパーを出る私。夜道でビーツを直持ちして歩いている成人男性は珍しいかもしれないが決して危険ではない。コワクナイヨ。

帰宅してどうやって食べるか悩んだのち、ひとまず茹でることにした。根菜だし。ボルシチに入ってるならたぶん合ってる。何より見知らぬ草を生で食べるのはやっぱりなんか怖い。火を通しても敗北したあの日のことは忘れたい。

根っこの部分だけ切って鍋に入れたものがこちら。

感想としては
「やっぱ赤いなあ」と
「土っぽいにおいだなあ」の2つくらいしかない。

葉っぱの部分も長めだったので、別で茹でて食べてみることにした。大根とかカブの葉っぱに似てるので美味しく頂けそう。

20分後

ビールを飲みながらYouTubeを眺めているとまあまあ時間が経っていた。
とりあえず弱火で放置していた鍋の中を見てみる。

赤い……あっっっっっっかい。

料理していて見たことない鮮やかさの赤。
子どもの頃、「オレが求めている赤はコレジャナイ……」と思った赤い絵の具みたいな赤。

え、ボルシチってこんな色だっけ?茶色じゃないの?食べたことないけど。
そう思って画像をググってみたら目の前の鍋と似ている赤い料理がいくつも出てきた。何かをミスしたわけではないと知って少し安心できた。

その後鍋から引き揚げてついでに葉っぱも茹でた。葉っぱも茹でると生のときより鮮やかな赤になった。

実食

根っこを半分に切り、ちょっとだけ塩を振って食べた。
土っぽい風味があるが全然不快ではない。あとかなり甘い。甘い土。
歯ごたえは人参っぽい。トータルではかなり好み。

その後葉っぱも食べてみる。
繊維質強めで非常に弱い苦みがある。葉っぱだけたくさん食べるのはベストではないと感じたので胡麻ドレッシングをかけた。結構マッチしていて美味しい。普通に温野菜とかに混ざっていると嬉しい感じだった。

完食してから改めてググってみたが、お酢を入れるともっと赤みが強くなるらしい。あれより赤くなるのかという感心と、あれより上の赤さを料理に求める人がいるのか?という疑問が湧いてきた。

あと食べ物の後に汚い話で恐縮だが、翌日のトイレでかなりびっくりした。

まあ何はともあれ、農家で作られてスーパーで売られているだけあってちゃんと美味しい野菜でした。noteの記事としてオチを求めるならやっぱり野草が良いのかもしれない。

最後に

赤ビーツ……赤くないビーツもあるの???

あとこれを書いている間、私の頭の中のラッパーが「ビーツ(beet)とビーツ(beats)で上手いこと言え」とうるさかった。よく抑え込んだと思う。

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