異常な多忙化から考える日本の教育課題
教師の異常な多忙化をどうにかしないと....
日本の教師の異常な多忙化の原因を考えてみました。
①教師の仕事とは思えない仕事内容
・最近では教室の消毒やタブレットの設定・管理、メンテナンス等々。
②教育活動として必要とは思えない仕事内容
・例えば....、学級経営案に書く内容は別なところにも書いたような....、と思えるような仕事が山ほどある。
③ついに保護者からも募集。教員不足
・代替え教員や講師不足です。それをカバーするために現場の人数で多くの仕事をこなすと大変になることは当たり前。最近では、大学生にもボランティアを募集しています。学徒動員と呼んでいます。
④指導の難しい子どもの登場
・発達の特性を持つ子、親子関係にトラブル(アタッチメントトラブルや子ども虐待)を抱えている子、事情がある子どもが増えてきているのに、その指導についての研究や教育実践が追いついていません。
⑤保護者との行き違い・すれちがい
・教師を目指す学生の不安第一位が、保護者対応です。「対応」という言葉を使っている時点でもうスタンスが違うと思います。「共同」と言い換えた方がいいです。
・勉強ができないことを保護者のせいにする教師も時々いますがそれは明らかに間違いです。実は、しつけにしても同様だと考えています。責める前にその事情に共感して一緒になって悩み解決していけるような教師でありたいです。(本来は家庭の取り組みであることは承知しています)
・子育て環境は自己責任化しています。そして日本の都心部では助け合い支え合いの弱い地域になってしまっています。多くの保護者は孤立し悩んでいることを知りましょう。親同士の共同体も本音が出せない微妙な関係になっているところもあります。子育て相談を公助する機関がもっとあってよいと思います。
⑥指導の自己責任化による追いつめられ
・指導の難しい子の急増、保護者との関係づくりが難しくなってきている中、教師一人ではどうにもならない状況です。いや、そもそも教育活動は共同作業だったはずです。同僚性が弱くなってきたことにも多忙化の原因があります。
⑦ハラスメントの発生
・学校現場にも見える成果が求められるようになりました。そうした中で(職員間に競争や成果の
差が見えてくるなかで)、職員間の関係に歪みが出てきました。パワハラやいじめが発生する現場も少なくありません。
⑧同じ方法で指導しなければならない統一主義
・掲示物の貼る場所から授業のルールや発問まで、学校によっては、傘立てに入れる時の傘の柄の向きやげたばこの靴のいれる位置(縁から5mm)、そして教師の服装まで統一している学校もあります。まわりに合わせる事が負担になり、多忙感が増しているということです。
・「ふぞろい」こそ平等。ちがった個性を認めることが大切。そしてそのための環境整備をすることが "権利を守る教育行政" 。同じ方法で同じように育てることばかり考えている今の日本の教育行政に「喝!」
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