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〜アジア1が日本に来ても〜

「マイナースポーツ」として「カウントされる」のは、まだ先なのか。

「フットサル日本代表 アジアカップ」
検索しないと出てこない。

AFCフットサルアジアカップクウェート2022で8年ぶり4度目の優勝をしました。日本時間の夜中の2時キックオフでしたが、フットサルファン、サポーター、選手、フットサルに関わる方々が現地に足を運んでは声をからせ、眠い目をこすりながら画面を通して応援していたと思います。優勝の瞬間はテレビに拍手し「優勝おめでとう!」「感動をありがとう!」と叫んでいる。

Fリーグが誕生して15年が過ぎました。Abemaで全試合が放送されるようになり、選手のプレーレベルも15年前に比べると高いものに。リーグも10年以上長く続いているため、少しずつ認知度も上がってきています。関東も関西も東海も九州も四国も東北も北海道も大学も、それぞれリーグが存在しており、フットサルプレーヤー歴がある人も増えてきています。フットサルが盛り上がってきています。

テレビやネットニュースをのぞいては。

今回のフットサルのアジアカップが行われていたことを知っていましたか。
フットサル日本代表の選手を何人知っていますか。Fリーグは今現在どのチームが首位か知っていますか。Fリーグに所属しているチームをいくつ言えますか。Fリーグを観に行ったことがありますか。Fリーグがあることを知っていますか。フットサルは何人対何人で行うスポーツか知っていますか。フットサルは知っていますか。

いやいや、そんなことくらいは答えられるとフットサルを中心に生活が回っている方は思うかもしれませんが、世間はそうではありません。


テレビやネットニュースから自然と流れてくる。フットサル日本代表が8年ぶり4度目のアジア制覇をしても、そんなことはありませんでした。

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アジアカップを優勝したけれどニュースに入れる価値はない。フットサルというスポーツは、メディアの中でそんな立ち位置なのかもしれません。アクセス数を稼ぐことが大切なので、「フットサルが面白い面白くない」と言った面白さの是非でもないし、「アジアカップ優勝に感動!」「本当に優勝おめでとう!」とか感情面の話でもなく、世間ではアクセスされない話題なんでしょう。


今年の夏にバルセロナに入団することが決まったフットサル選手がいました。ペスカドーラ町田に所属していた原田快選手。18歳です。皆さん、知っていましたか?

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彼は、今大会のアジアカップにも日本代表選手として名を連ねていました。得点こそ奪いませんでしたが、華麗なドリブルを武器に、チームに勢いや変化をもたらす重要な役割を担っていました。そんな彼が、移籍したのはサッカーでもお馴染みバルセロナ。

数年前にサッカー日本代表の久保建英選手がレアル・マドリードに移籍という話が、テレビやネットニュースを賑わせましたが、「フットサル選手がバルセロナへ」を知っている日本人は、ごくわずか。


1ヶ月前のブラジルとの親善試合から「楽しみにしていたアジアカップ」夜中に起きて「感動をくれたアジアカップ優勝」

それでも「フットサル」というスポーツは、こちらから「アクセス」しないと出てこない。そこを変えない限り「サッカー現場」からは「ミニサッカー」の言葉はなくならない。

フットサルは、プレーするとその難しさを感じ、学べば奥深さを知ります。子どもの頃からフットサルもサッカーもプレーする選手が多い方が日本サッカーは強くなり、日本のフットボールリテラシーが上がります。

今フットサルをプレーしている子どもが、大人になってFリーグを観に行き、そのまた子どもへ伝えていく。親子でフットサルをスポーツ観戦。そうしてフットサルというスポーツが知られていく。テレビやネットニュースから自然にフットサルが流れて僕らの目に飛び込んでくる。

そんな文化になった時、サッカー強豪国として世界に認められるようになる。

「フットサルからアクセス」してくるには、まだまだ時間がかかりそう。

そんなアジアカップ優勝。





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フットサル日本代表チームの皆さん、優勝おめでとうございます!!感動をありがとうございました!!




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