燕岳登山日記の続き・登山口から山頂まで
Twitterでだらだら流していた登山日記の続きです。
いざ登山開始のところから。
登山開始は10:30ごろ。
登山口は時折強い日差しも差し込む好天。
平日金曜日ということで登山客はまばら。
登山口の「熊出没注意」の看板にややビビりながら、いつもの熊鈴を装着して出発!
出発地点の標高は1400m。そこから森林限界となる標高2400m地点の「合戦小屋」(売店・トイレあり)を経て標高2700mの宿泊地・燕山荘、そして山頂へ。
合戦小屋までには4つのベンチがあり、疲労や高山病を避けるためそれぞれ1時間をかけてゆっくり登ることが推奨されています。
日本三大急登とも言われている燕岳の登坂。
足を使いすぎないようペースを押さえて登っていきます。思ったより脚は軽い。荷物の重さも気にならない。
地元での登山トレーニングが効いていたようです(S山を勧めてくれてた地元の皆さんありがとう)。
順調に歩みを進めて標高2000mの第三ベンチへ。
ここで、文字通りじわじわと暗雲が。
山の上の方は雲が抜け切ってなかったようでした。
道は明瞭だし、ガスだけなら何の問題はないと構わず登り続けます。が、標高上げるに従ってぽつん、ぽつんと雨粒が。
気がついた頃にはしっかりとした雨に。
雨除けになりそうな大樹の下で立ちすくみます。
やばい。雨具もってない。
追い抜いていくハイカーさん方は皆様ちゃんと登山専用のレインウェア装備。
こんな天候が不安定な日に北アルプスに入るのに、なんて舐めた装備で来てしまったんだ。
雨足や風が強くなったら最悪低体温症にだってなりかねない。
幸いだったのはもう300mも登れば屋根のある登山小屋(合戦小屋)にたどり着けるポイントだったこと。雨足が弱まるタイミングで少しずつ登って行き合戦小屋着!
何人かのハイカーさんが休憩を取られてましたが、皆さんちゃんとしたレインウェアを着ておられる…恥ずかしい。
ビニールで風除けが施されたハウスの中に落ち着くも、やはり中々温まらず。
合戦小屋名物のスイカの販売も始まってましたが、頂く気には到底なれませんでした。
代わりに頂いたホットコーヒーの温かさがとても嬉しい。
そうこうしながら、しっかり雨が上がるまで一時間半程滞在。その頃には着ている服もすっかり乾いていました(速乾素材バンザイ!)。
予定よりは大幅遅れの再出発になりましたが、じつはこれが正解。
高山病を予防するために、合戦小屋での1時間ほどの高度順応休憩が実は推奨されているのです。
再び登りを再開する頃にもまだガスは完全には抜けず。森林限界を越えた先のハイマツ帯をゆっくりと登って行きます。
ふと目を転じると谷に虹が。
きっとここまでガスや雨にもまけず登ってきたご褒美。
そしてやっと到着した山頂は…やっぱりガス!展望なし!
夜には快晴の予報なので、ひとまず山小屋で寛ぐことにします。
さて、燕山荘、山小屋界屈指の快適さを誇ると言われています。どんな体験ができるのでしょうか。
ワクワクしながらチェックイン。
続く