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燕岳登山日記5・下山

燕山荘に戻っておまちかねの朝食タイム。

品数豊富

豊富なオカズが嬉しい。そしてやはり一品一品手がこんでいて美味しい!ゆずの風味の効いた大根の浅漬け、里芋の和物、デザートも美味しい。
お腹が満たされると元気になります。


喫茶室

ご飯を食べ終わるとそのまま出発する方が多かったですが、名残惜しくて日差しが爽やかな喫茶室でコーヒーを一杯。
窓から見える外はすっかり青空。

あまりに気持ちよさそうだったので、お外でも。

逆光の雷鳥

燕岳名物の雷鳥も近くに顔を出してくれましたが、生憎の逆光でした(せめて望遠が手元にあれば)。

後ろ髪はひかれますが、この日は高山でのイベント(松倉城現地説明会)にも行きたかったのであまり悠長にはしていられませんでした。
重い腰を上げ荷物をまとめて下山開始。

下山口に踏み出すころにはちょうどこの日の早朝出発組が山頂に到着し始めていました。
この日はハイシーズン初日の快晴の土曜日。
続々と登山客が登ってきます。

登山客、と一口に言っても装いは様々。
軽装なのは日帰りで燕岳にアタックしにきた人々。
ヘルメットを被っているのはきっと槍ヶ岳方面に縦走する人々。
背丈をゆうにこえる荷物を背負って登ってこられる方々はどこまで行かれるのだろう。

そう、私の目的は燕岳で星空を撮影することだったけれど、燕岳を北アルプスの入り口としてここからめくるめく稜線歩きを楽しむ方々もいるのです。
そんな方々を見ているとなんだか、羨ましいような、ここで下山するのが勿体無いような気持ちになってしまいます。
でも登山は身の丈にあった判断を下していくことも大切。
気持ちを振り切って下山しました。

昨日は見えなかった登山中の展望

かなりの方が登ってこられていたので、狭い箇所では離合渋滞。
登り優先、と聞いていたけどなるほど、急坂が続く燕岳では登りの方は中々上は見えないようのでした。下りが気を配って離合するのがスムーズでした。

結局3時間ほどかけて下山。
駐車場に戻るとすっかり満車。車を出して分かったのですが、そこそこのキャパのある第二駐車場も満車なのはもちろん、道なりずーっと路駐の嵐。ハイシーズンの燕岳の人気の凄まじさに驚きました。駐車場に入れようと思ったら前乗り必至という噂は本当だったようです。
幸いだったのが、入山のピークの時間は過ぎていたこと。登山口までの10km程度の山道も離合困難な区間が多数あるので、登りの車がぞろぞろきていたら結構なストレスだったと思います。


載せ損ねた頂上からの夜景

という感じで私にとってちょっとした冒険だった燕岳撮影登山は終わりました(高山までそのまま弾丸ドライブして朦朧としながら松倉城現地説明会に潜入したのは別の話)。
初めての山小屋体験だった、ということ以上に全てが印象的で人生を通しても忘れ難い登山のひとつになったと思います。

この山を勧めてくれたご近所山の顔馴染みハイカーさんにこの体験を報告するのも、今はとても楽しみです。名前も連絡先も知らない人なので、次いつ会えるのか、会う機会があるのかすらも分からないのですけれどね。
そんなふわっとした関係性を許容してくれる環境も山のいいところかも、とちょっと思ったり。

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