燕岳登山日記4・山頂からの御来光

6月17日、この日の燕岳の御来光予定時刻は午前4時過ぎ。朝焼け📸狙いの鉄則は日の出30分前からの待機。
僅かな睡眠時間の結果重い体に心中鞭を打ち、そーっと二段ベットから這い出します。

慎重に開けてもガラガラと音を立てる1階の玄関から出ると、既に何人かの方が外におられました。ハイカーさん達の朝は早い。

燕岳への稜線

まだまだ群青の濃い空。シンっと冷え込んでいて、じっと日の出を待つのは耐えられず山小屋に戻る方も多数おられました。

雲海の向こうの神奈備型の山容は…

私も体を動かして暖を取ろうとウロウロと山小屋の周りを徘徊。ふと振り返ると地上には雲海が残っていました。そしてその奥に見えるのは…富士山！昨日は気づきませんでしたが、燕岳山頂からは富士山が望めるようでした。

そうこうしている間に段々と空が明るくなり、燕岳山頂方面に向かう人々がちらほら。
朝食までの時間は十分ある。
前日の天候不良で私も山頂アタックはできていなかったので、その列に続くことにしました。

稜線を歩く人々

めがね岩

北アルプスの女王とも呼ばれる燕岳への稜線には花崗岩の奇岩群が連なってます。
山荘から山頂への高低差はほとんどないのですが、高度と睡眠不足からか少しの登りが堪えます。

歩いてきた稜線。山荘が遠くに。

なんとかたどり着いた山頂。ほっと息をついたその先にも延々と峰々が連なる光景。北アルプスの果てしない雄大さに、畏怖とも、憧憬ともなんとも形容しがたい気持ちに陥りました。

そして御来光。
赤く染まっていく山肌をひとしきり眺めて山小屋に戻りました。
山小屋の楽しみ、朝食の時間です。