これはドラマではない

一昨日、嫁さんから「もう自由にしてほしい。離婚してほしい」と言われました。
昨年、嫁さんの中学校時代の仲間と同窓会に行ってからその思いは昂まる一方だったのでしょう。
どうやらお相手がいるようです。

結婚前の期間を入れれば30年。
でもその大半は僕が鬱病を発症して仕事もろくにできず、精神的にも経済的にもずっと耐えてきてくれたのでしょう。
息子が4月から社会人になります。
だからこの生活に終止符をうつのは今しかないのかもしれません。

けれど嫁さんも脅迫神経症+鬱病で障害等級2級です。
僕も鬱病で2級ですが、働けない嫁さんと息子のために再就職しては身体を壊して退職という負の連鎖から抜け出せません。
終いには働いて収入があるという理由だけで障害年金を打ち切られ、自己破産までしたんです。

ここまで耐えてきてくれた嫁さんには本当にありがたいと思っています。
でもせめて将来息子が結婚式を挙げた時には夫婦で出席してあげたい。

鬱病の薬を飲むと性欲が明らかに低下するんです。
だから嫁さんとの夫婦関係は、息子を宿した23年前が最後です。
逆に嫁さんは僕より6歳年上で、結婚前までは結構恋愛を楽しんでいたらしいです。

それぞれ体質も考え方も違いはあります。
でも僕が「今日はごめん」と言った事がきっかけで「もう私たちは夫婦ではないから。ただの同居人だ」と何度も何度も言われてきました。
その都度息子のために離婚せずに乗り越えてきたつもりだったのですが…

離婚の原因としてセックスレスがかなりの割合をしめているそうですね。
でも僕はお互いが思いやりをもって愛し合う事が何よりも大切だと考えています。
だからもう嫁さんを抱くことはできないでしょう。

息子のために仮面夫婦を続けるのか。
はたまた書類上でも決まりをつけるべきなのか。

大切なのは息子の心だと思っています。
でもそのために今まで同様に同じ屋根の下に住んでいながら一日中言葉を交わさない日々を続けるのが嫁さんにとってベストな選択なのか。

繰り返しになりますが嫁さんもメンタル面で生活に支障をきたしており、責任を持って養ってくれる人がいなければ生きていけません。
何よりも親、兄弟が病気に理解がないのですから、30年の間、僕が必死に支えてきたのです。
 
家族で良く話し合う。
わかっていても難しいです。
Aimerさんの「蝶々結び」
「わかってるよ でもできたらせいので引っ張って」
それが良いことなのか、少し時間がほしい…