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結局ドラマが足りない【意見求む】

 気付けばしばらく新作を「書き上げる」ということをしておりませんでした。そこで創作をしている方向けに発信します。特に少女漫画的な作品が好きな方はぜひ読んでご意見ください!

 先程投稿いたしました『この恋に未来はない』は僕が通っている物書き学校の課題として書いたものです。漫画原作の回でしたので簡易シナリオの形式で書いております。


 講師からは「(シナリオの形式含め)赤を入れる箇所がない」と言われ、実際に赤入れ原稿を見せていただいたところ余白に総評が書かれている以外は何もありませんでした。他の受講生の原稿には直しがたくさん入っているにもかかわらず、です。

 しかし問題はこの総評なのです。

・全体の構成はまとまっていて読みやすい。一気に読ませる文章力がある。
・キャラクターはどちらも魅力的、不要な説明台詞がなく感情が描けている。
・ト書きも簡潔で分かりやすく絵的な構成も考えられている。
・タイトルとオチが利いている。
だが、ストーリーが平坦でドラマが足りない。端的に言うと今一つ面白くない。

 一番困る奴じゃん!

 他の受講生が少年誌・青年誌向けの分かりやすい問題と解決がある作品を書いたのに比べて僕の作品が少女漫画=感情のやり取りメインだというのはあります。というか、そう言われました。
 しかし最終的な感想が「よく書けているけど面白くない」ってどうすればいいんですか。

「具体的にどこをどうしろとか言えないんだけど」

 いや、言ってくれよ。そのための講師だろう。

 僕自身「もう一山あった方がいいんだろうな」と思いつつ締め切りに追われて提出した記憶があるので、デートが始まってからパスケースを買ってもらうまでにドラマたるエピソードを挿入したいとは思っています。
 ……が、なかなか具体的に思い浮かばないんですよね。さすがプロの講師を悩ませただけはあります。

 そこで皆さんに「デート中にこういうエピソードがあれば二人の関係や距離感に動きが出てくるのでは?」という意見を募集いたします
 この記事にコメントを頂くのでも、お問い合わせからこっそり送り付けて頂くのでも、いっそあなたの note にそのシーンを書いて頂くのでも構いません。(その場合は僕が気付けるようにこの記事をシェアして頂けると助かります。シナリオ形式が難しければ小説形式でも結構です)
 更に言えば、僕はあまりイラストが得意ではないのでこの原作を漫画にしてみたい方などいましたら狂喜乱舞いたします。あ、乱舞は車椅子ユーザーの僕にはちょっと大変ですが……できないことはありませんので。

 素敵なご意見を頂いた場合は何かしらリアクションさせて頂きます。
 なお、以下に僕なりの考察を載せます。読まずに考えたい方はサッと作品ページに飛んで頂ければと思います。



『この恋に未来はない』追加シーン考察

 求めているのは陽翔が格好良く見えるエピソード。美月が「おねだり」をするのは陽翔に花を持たせるためなので、そうしようと思えるだけの何かが欲しい。
 立ち上がるなど「足、使えますよね」という台詞につなげるか、そうでなくとも陽翔が身体障害者であることは生かすべき。一見弱者だがそうでもないギャップ。美月のジェンダーについても、もう少し匂わせられるといいかもしれない。

 ここで想起される典型的なエピソードは誰かに絡まれること。

 現状ずっと二人のやり取りしかない作品なので第三者によって動きが生まれるのはアリ。陽翔が障害者であるが故に絡まれるか、美月が女の子であるが故に絡まれるか。どちらにしても、陽翔が解決して美月が無力感を覚える構図が望ましい。
 ここで僕に障害者ゆえに絡まれた体験があれば簡単なのだが、身体障害者を差別する人間はむしろ関わり合いたくないと思っているタイプが多いという体感が想像の邪魔をする。

 車椅子だから絡まれるって「普通」はないよね? ということは「普通」ではないほどタチの悪いシチュエーションなのか……?

 確かに美月にちょっかい出そうとしたタチの悪いお兄さんを陽翔が足で追い返せたら絵的にもいい気がする。でも、どうすればそんなお兄さんに絡まれるのかが分からない。イメージはあっても具体的なエピソードにならないのだ……。
 分かっている、僕が「いい人」しか書けないからいつもドラマが足りないのだ。このシーンが描けるなら僕はとっくに物書きになれているだろう。

 講師に「自分の売り、自分にしか書けない作品」と言われたから恋愛に車椅子とジェンダー問題をぶち込んでみたけど、僕が書いたがために実体験に縛られている可能性もある。追加エピソードがなかなか形にならないので誰かに意見を求めてみよう。学生の頃はこういう場面をよく相談していたのだ。note でやってみたっていいではないか。

 ……と、この記事に至ります。よろしくお願いします。

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