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面接の流れには全て理由がある。

先日、法人化に伴ってグループ法人で補助者を募集しますということでnoteを書きました。⇒『トクトメ、法人化するってよ。』
おかげ様でたくさんの方からご応募をいただきました。

これから一緒に働いて頂くことになる方も、今回はタイミングにより残念ながらご縁が結ばれなかった方も、お互いにとってより良い選択になればと思います。

今回の面接選考には私も加わっていたのですが、面接にいらっしゃった方は本当に優秀な良い人ばかりで甲乙つけがたく、全員を採用出来ないのが心苦しくなる嬉しい悲鳴でした。
本当にありがとうございました。

私は営業時代にも部下の面接を行なったりしていたのですが、業種が違うので求められるスキル等が変わってくるのは当然ながら、『その時にどういう人材を求めているか?』によって選択する人は全く変わってくるなと改めて私も勉強になりました。

今回は面接する側の立場として見えていることや、私が評価対象だと思っていることについて書いていきたいと思います。
私の個人的評価基準なので全ての面接にあてはまるわけではないですが、共通している事項もあると思うので参考になれば幸いです。


とりあえずエントリーしてみた。

これ、実はけっこう透けて見えてますよ。
そして、この『とりあえず感』が見える人はこの時点で減点が入ります。
書類選考すらしていないのに、です。

例えばどういうところから透けて見えるかというと、「最低必要項目をとりあえず穴埋めしただけ」というものや、「誤字が含まれている」ものは顕著です。
必要な項目すら全てを記載されていないものは論外ですね。

面接して欲しい、これから働きたいという人がその会社に対して個人情報なので連絡先は秘匿したいとか意味がわからないですからね。
そんな人を雇いたいとあなたなら思うんですか?って考えてみれば当然にわかるはずです。

逆に加点がつくとすれば、「こちらが欲しいであろう項目を先回りして提示してくれる人」や、「備考欄になんらかの意見が記載されている人」ですね。
後者に関しては内容次第では減点になることもあります・・・。


とりあえず履歴書送ってみた。

履歴書からわかることなんて僅かなので、学歴や属性で判断せずに出来るだけ面談して、私は面談で得た印象の方を信用することにしています。

当然、東大卒となれば相当の努力が必要だったはずなのでそこに対しての評価はしますが、高卒だからと言って努力していないかと言えばそうではない人も多く、それは紙面上からは見えてこないことなので高卒と言うだけで減点にはなりません。

とはいえやはり短期間で何度も職場を変えていたり、学生時代に選考していたことと、その後の就職や転職の内容がすごくバラバラだったりするとそこに対する説明は当然求めたくなります。

また、士業事務所での求人なので、履歴書や職務経歴書の美しさは加点対象になります。
ということは同時に誤字脱字や謎のスペースや改行、半角全角の混合等に関しては減点対象となります。

ちなみに、履歴書を送ると言ってから何日で送付してくるか、期限は守れるか、どのような形で送付してくるかというのもチェック対象です。


一般的な対応力。

面接にいたるまでの間に、メールや電話等でやりとりをする機会が数回あります。
当然その時の印象も判断材料となってきます。
面接は、エントリーする瞬間から始まっていると覚悟した方がいいです。

電話がなかなか繋がらない、折り返しの着信も無い人はその時点でサヨウナラとなりますし、異様にボソボソと話すとか要領を得ない返答をする等はきっとお客様にもそういう対応をするだろうと想定して減点します。

短い時間で判断せざるを得ないので、こういうやりとりの1つ1つを通して、この人がうちの事務所で働いてくれたらどういう風になるだろう?と採用した後のイメージを膨らませているのです。

だから、履歴書を送付するだけの事務的なメールであっても、担当者の宛名も書かずに履歴書だけをただ送ってくる等の行為をされると、この人はメールにおけるビジネスマナーを知らないからお客様へのメール対応はさせられないなとか考えるわけです。


面接を受けてみる。

履歴書の項目でも書きましたが、東大卒か高卒かというのは履歴書だけの段階ではそこまで大きな意味を持ちません。
しかし、面接をするとこれらが大きく意味を持つようになります。

試験勉強が得意でも社会的活動が苦手な人は多くいますし、一緒に働くうえで求めるのは試験勉強能力ではなく業務遂行能力です。
その点、高卒で業務遂行能力が高そうだとわかれば社会人歴が長いということやこれまでの経験が一気に評価されます。

逆に、東大卒でも面接でまともな受け答えが出来ない、下手すれば謎の学歴マウントをこちらにとってくるようなことがあれば、大きくマイナスとなってしまいます。


面接で何を見ているか?

・人間性と継続性
・役割に対する業務遂行能力
・自事務所メンバーとの相性やバランス

大きく分けるとこの3つでしょうか。
中でも、面接に来てくれたこの人はどういう人なんだろう?どういう考え方をして、仕事とどういう風に向き合う人なんだろう?ということが知りたいのは当然のことだと思います。

とにかくお金が稼ぎたい!とか、難しいやり甲斐のある仕事をどんどん任せて欲しい!というタイプもいれば、仕事は定時で終わってプライベートを充実させたい!とか、定型的な業務を繰り返す事が得意だ!というタイプの人もいます。

役職に就いて人を指導する立場になりたい人もいれば、役職には就きたくないという人もいるし、それどころか将来は独立してやっていきたい!という人もいます。
外回りや接客が好きな人もいれば、内勤が最高という人もいる。

どれが良い悪いではなく、その希望や特性に合わせた働き方をしてもらうのが本人にとっても事務所にとっても最良の状態になるのは間違いないので、こう言っておいた方が無難かな?ということではなく、『どう働きたいのか?』という点についてはしっかり伝えて欲しいですね。


あなたはどう働きたいのか。

ほとんどの人は生きていくためになんらかの仕事をして収入を得なくてはなりません。
やらなきゃならないから仕方なく働いているので出来るだけ辛い仕事じゃなければなんでもいいという人もいると思います。

しかし、士業事務所で働こうと思っている方はやはりなんらかの自分なりの想いやキャリアプランを持っている人が多いのではないかと思います。
それは言わなければ誰にも伝わりません。
そして、言えばその道が開かれる可能性があります。

例えば、「行政書士の勉強をしていて〇〇のあたりでつまづいているが、絶対に行政書士になりたいのでもっと勉強も頑張ります!」と言ったとします。

これを聞いていれば勤務していただいているときも、ただ仕事をしてもらうのではなく、「この業務は試験のここに関係のある部分だよ、これはこういうことなんだよ」という一言をこちらも伝えることが出来ます。

キャリアにしてもそうです。
出来るだけ希望に沿うようなキャリアプランを用意したいと思う代表者は多いはずです。
それは本人の意欲を上昇させ、会社の利益にも結び付くからです。

士業事務所は独立の多い業界ですし、どうせ辞める時か開業する時にはバレるのですから、将来は独立したいと考えているのであればそう言えばいいんです。
独立してからも困った時は助っ人に来てくれれば助かりますし、逆も然りです。

いつか本を書くようなスペシャリストになりたい!とか、テレビでコメントしたり雑誌に寄稿したりするような活動がしたい!とか、事前に聞いていればそういう話がきた時には声をかけることが出来ます。

どう働きたいか?については、開業する時だけ考えればいいわけではなく就職する場合でも同様です。
しっかり考えてそれをプレゼン出来る人に、どんどん道は開かれていくものだと思います。


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