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ワイプで抜かれたときにちゃんとリアクションできる人になりたい。

夜、ボーッとバラエティ番組を観ていた。芸能人がワイプで抜かれて「すーごっ!!」と言っていた。きっと自分自身がワイプで抜かれていることに気づいて、「ちゃんとリアクションしなきゃ」と思ったのだろう。あれは、間違いなくそれ用のリアクションだった気がする。

もしぼくが芸能人でテレビ番組の収録をしていて、ワイプで抜かれたとき、同じようにちゃんとリアクションできるだろうか。内心では、「わざとらしいリアクションをしたところで、視聴者には気づかれているよ」と思うだろう。でも、ワイプで抜かれたときにちゃんとリアクションできる人でありたいなと思う。

そのリアクション一つがその場の空気を作ったり、凄さや美味しさを伝えたりする。めちゃくちゃ大きな影響を与えるわけではないけれど、ほんの少しだけ誰かの心に感動や魅力を届けることができるかもしれない。例えば、美味しそうなグルメのインサートを観て「うまそ〜!」とコメントしたり、可愛い猫ちゃんの投稿動画を観て「かわい〜!」と言ったり、そういう何気ないことにちゃんと反応して、自分に「いま」求められていることを全うできればいいなと思った。

だけれど人によっては、ワイプが「邪魔だ」とか「うるさい」という人もいる。そういう存在には、なりたくないなと思う。あくまで「ご飯のおかず」的な感じでちゃんとメインを引き立たせられるように、左手をそっと添えるように丁寧にリアクションしていきたい。……というか、さっきからリアクションリアクションと言っているけれど、別にリアクションを取りたいわけじゃない。

要は、求められていることを察して、ちゃんとそれに応えられるようになりたいなということ。求められていることをただこなすのではなくて、求められているであろうことにきちんと気付ける人でいたいということだ。仕事もそうだし、プライベートでも同じことがいえる。「こうしたほうがよさそう」とか「こうしたら喜ぶんじゃないかな」とか、そういうホスピタリティ精神みたいなものは、誰かと付き合ううえで大切なんじゃないだろうか。

人の気持ちを汲み取れる人、人の立場で考えられる人、相手の思いに応えられる人。そういう人のことは好きだし、大切にしていきたいと思う。だからこそ自分もそういう人になりたい。「期待に応えられる人になりたい」と言う自信はないけれど、せめて好きな人や大切な人に対しては誠実でいたい。

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