久々に羽織った黄色いカーディガン

お昼に並んだキッチンカーで「黄色いお姉さん」と言われて少し得意げに思ったり、鏡に映る自分を見て、派手すぎずかと言って差し色としては十分なこの黄色がよく似合ってるなとほくそ笑んだりした。

カラフルな服を着ると少し気持ちが華やかになる。気がする。
今朝じっくり試聴し尽くして吟味して買ったヘッドホンで、初めて聞く新しい音楽を聴きながら、黄色いカーディガンの余韻を楽しみつつ各駅停車の電車で帰宅している。

行きも帰りも一時間では着かないこの距離が嫌で嫌で仕方なかったけれど、1ヶ月間ごねてごねてごねても職場と自宅は近づかなかったので、諦めてご機嫌取りのいいヘッドホンを買うことで私の腹の虫は収まった。
どうせならと奮発して、ノイズキャンセルもできるし、ハイレゾだし、360°サウンドのものにした。形も綺麗。思ったより操作も最新でカッコいい。
しめしめ。

そう思って快速のすれ違い待ちの途中の駅で、少し寒かったのでいつも必ず折っていたので折りっぱなしになっていたカーディガンの裾をのばすと、なんでかカピカピのご飯粒が出てきた。

いつのご飯だよ...

左手でさっと回収してから、こうやって私の人生のいいこととあちゃちゃなことのバランスを取ってるんだと思うことにする。

思わずマスクの中で笑ったけど、新品のヘッドホンなので自分の笑い声は聞こえなかった。

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