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100万円あげてもいい


今日は一枚、外の世界との間に半透明の膜がかかっている。
世界の様子は緩慢に、鈍くしか感じられない。

私は膜の中、自分の感覚だけに支配されている。

瞼は粘り気をもっていつもの半分しか持ち上がらない。
意識は体のずっと下の方にとろとろと流れ落ち、頭にとどまってくれない。

そんな状態で午後一番の打ち合わせ。ホワイトボードの前に立っている。
生理2日目だ。

背筋を伸ばし、深く息を吸うが、吸ったその息は鼻の奥からそのまま脳を通り過ぎ、意識を後頭部から外に連れ出してしまう。

首がクラっと少しだけ後ろに持っていかれる。
目玉が一瞬ひっくり返る。

ああ、しっかりしなくちゃ。
ああ今ここに、ふかふかのお布団敷いてくれたら、100万円あげてもいいのに。



以下の企画に参加します。

先ほど投稿した「眠い」のイカ。実は元はこちらでしたが、ちょっと生々しくてアップするのをためらいました。

けれどせっかく書いたものなので、やはり投稿します。決心!
1日2つの連投すみません。

でもやっぱり楽しい企画ですね 笑

お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただけたなら嬉しいです😆サポート、本と猫に使えたらいいなぁ、と思っています。もしよければよろしくお願いします❗️