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3日目

関西での3日目は月曜日。
2024年の受験は13日が統一日と早かった。
感染症をもらうのが怖くて9日の始業式から学校には行かず欠席した。
勉強を最後にごりごりするとかではなく13日を感染症にかからず無事迎えたかったから。
そのため月曜日のこの日も学校は欠席。

我が家の受験予定では2日目に1つの学校の合否が出ている。
もしこの時に不合格であったら3日目は受験予定だった。
とりあえず合格をもらえているから3日目午前は受験せず。

3日目午前校はプレテストで特待判定をもらっていた。
当日よほどの点を取らなければ合格の確約ですと言ってくださった。
この学校は当日出願もできることを確認している。
2日目の合格発表の結果を見てネットでも出願できるよう準備もしていたし、気が動転していたときのために当日出願できるように写真や現金の準備もしていた。
プレテストでこのような結果を出してくださったこの学校には感謝しかない。
特待判定があったからこそチャレンジできた。

ちなみにこの学校しか合格できなかったときはまた別の学校を受ける準備を2校していた。
この2校は当日出願ができないので事前に出願をしている。
1校は書類を学校に送付しないといけない、
1校は出願にいろいろと段取りがありややこしいと感じた。
無事出願ができてそうで安心したけど何回も確認した。
結果この2校もお守り出願で済んだのでよかったけど備えがあるからこそ安心できたと思う。
各学校の合否、このコースならどうするか、など何通りも予測しながら受験パターンを組んだ。
こんなにも行きたいと思える学校に出会えたことは本当にラッキーであったと思う。

3日目午前はそのお守り校とは別の学校も考えていた。
しかし子どもが最後に拒否した。
私はとても行ってほしいと思っていたし、子どもに向いてる学校だと思ったから。
でも2日目発表学校が合格→その学校を受けても行くつもりはない
2日目発表学校が不合格→全落ちは避けたいから少しでも可能性が高いお守り校を受ける。
だからその候補校は受けないよと言われた。
とてもしっかりしてるなぁなんて感じた。

3日目午後校も考えていた。
でも受験前から本人はあまり乗り気でなかった。
『過去問もあんまり相性がよくないし落ちたらショックだし…』
と言っていた。
ここも当日出願ができたからぎりぎりに考えてもいいかと出願は保留にしていた。
結果、2日目発表校の合格を見て受けないと本人が決めた。

なので我が家は3日目はちょっとゆっくりすることにした。
4日目に受けたい学校があったからそこに備えることに。

そして3日目は3校の合格発表があった。
1校目→合格(希望コースではなくまわし合格)
2校目→合格(1校目と同じく希望コースではなくまわし合格)

この2校の結果を見てかなり落ち込み泣き出す子ども。
特に1校目は手ごたえがあった。
これはいけると思うと本人も言っていた。
しかし不本意な結果になってしまい涙涙。
2校目も1校目ほどできた実感はなかったけど過去問の相性もよかった。
希望コースでの合格最低点をずっと取れていた。
だから本人もなぜこの結果になってしまったのか受け入れできなかった。

とりあえず日能研に電話…
信頼している先生に【あんまりいいお知らせじゃない】と言っていて泣きそうになる。
担任から折り返しかかってきて自分で伝えていた。
担任はたくさん励ましの言葉をかけてくれた。
1校合格をもらってるけどこれからどうする?と確認。
『4日目頑張りたいから自習室行ってもいいですか?』
ちゃんと言っていた。
先生もおいでと言ってくださり、電話を切った後は大号泣。
悔しいよなそうやんな。
こういう時なんて声掛けすればいいのかなと悩んだ。

『お母さんもう1校目も2校目も大嫌いになった。こんな子を希望コースで取ってくれないなんて見る目がなさすぎる』

と怒ってみた…?
もしかしたら繰り上げ合格になるかもしれないけど…
あまりにも落ち込んでいるからこの言葉が真っ先に出てしまった。

子どもも『昨日合格にしてくれた学校に行く。この2校は希望コースになっても行かない。絶対昨日合格校にする』
と宣言した。
『でも4日目校はチャレンジしたいから今から日能研行って頑張る』と。
希望コースで合格をさせてくれた2日目発表校。
この合格をお守りに4日目校の過去問を日能研でするために送った。

その前に4日目校の受験に必要な勉強を少しする。
他人を巻き込んだけど快く引き受けてくれた。
感謝しかない。

12日にもう送迎最後かななんて思ってたのに中2日で舞い戻ってしまった。
目を腫らして日能研に行く姿はとてもかっこよかった。
日能研に行くととても空気は重かったとのことだった。
個室に担任が案内してくれて2校の分析をしてくれた。
『なんでこの結果になったかわからへん』我が子はそう言っていた。
後から分かったが希望コースまで数点の世界だった。
そのまま過去問を解き、先生に教えてもらいパワーをもらってきた。
本当に日能研はあったかい。

子のお迎えを待っている間に本日3校目の合格発表があった。
子どもが出てくるのを待ってみようかと思った。
けど1・2校目の結果を見て完全に自信をなくしていたからかける言葉を考えないとと思い夫と見ることにした。
最後のボタン一押しが私はできなかった。
夫にお願いって言った。

また吐きそうになりながら数分前からスタンバイ。
あと何分、何分、1分きった…、何十秒、何秒、時間になった。
夫がポチ…

【希望コースで合格しました。特待です】

声をあげて泣いた。
子どもからは結果どうやったとLINEが来てた。
自分で見たら?怖くて見れないと平静を装って返事。
でも子も1・2校目のトラウマで先に自分では見たくない、お願いみてと。
ううん、自分のことやからちゃんと見なさい。
こんなやり取りを数回続け痺れを切らして車にやってきた。
受験番号とパスワードを子どもに確認しながら入力。
さぁ押してと言ったところで
無理…やっぱりお母さんが押して…
と言われた。
気持ちも痛いほどわかるから私が押してそのまま画面を子どもに見せた。

『あ、合格や。えまってしかも特待やねんけど』
と言って携帯を持って日能研に走って戻っていった。
とりあえず追いかけて私たちも受付に行く。
タイミング悪く担任が席を外していて室長に見せていた。
『担任より先に見ちゃった』と室長。
とりあえずお礼を伝えて車に戻った。
担任に見せたかったけど自習室での雰囲気を察して子が帰ろって言った。

帰宅して晩御飯何を食べたかも覚えてない。
本当にふわふわしていた。
今必死で思い出してみるけどこの時の記憶が本当にない。

感情の起伏が忙しい日だった。
あんなにしんどかった1・2校目の発表のあとこんなにビッグな合格を手に入れると思ってもなかった。
ここの学校とは本当に過去問の相性が悪くプレテストでも満足な結果は出なかった。
あきらめずに本当によく頑張ったと思う。
4日目に向けて興奮する気持ちを抑えて早めに寝室に行った。

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