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【通勤電車の詩】並走電車にご用心

出勤時の電車がたまに並走する時がある。
違う線からやってきた電車が同じ駅に停車する少し手前あたり。
かなり近い距離で、二つの電車がほぼ同じ速度で走るから、互いの乗客は顔がわからるくらい静止しているように見える。

外を眺めながら電車があらかじめ近づいてくることがわかっていればいい。
スマホを見ていて、ふと顔を上げた時に電車が並走していると、必ずと言っていいほど向かい側の車両にいる乗客の人と目が合う。

理由はわからないけど、かなり気まずくて思わず目を逸らす。
それもそのはずで、突然顔を上げたら目の前に人がいたら、だれでも目を逸らせるだろう。

たまに目が合った人が知り合いだったらと想像することがある。
知っている同士が違う電車の中で顔を見合わせて、"あっ!"という顔をしている姿だ。

そんな変なことを考えて、並走電車に乗る乗客の顔を凝視しないように注意しよう。



▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼


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