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【通勤電車の詩】頑張るんだよ

扉の横に高校生の男の子。
足元には大きなスポーツバッグ。
膝が何度もかっくんかっくんと折れては、また正気に戻る。
部活の帰りなのだろう。
疲れ果てて立ったまま寝ている。

よくよく考えたら、朝から学校に行って夕方までみっちり勉強して、それから数時間のクラブ活動。
たぶん家に帰ってから勉強するんだろうな。

サラリーマンに置き換えたら、朝から夕方まで仕事をしてそれから夜まで肉体労働をするようなものである。
それが毎日続くと思うとぞっとする。

サラリーマンのお父さんより余程たいへんな毎日を送っているんだね。
若いとは言え疲れて心折れそうな時もあるだろう。
でも自分で決めたことなんだから、最後までやり遂げるんだよ。

「頑張れっ!」
思わず彼の背中に向かって一人呟いた。


通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。

「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。