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【通勤電車の詩】電車の中が小さな世界だったら
一両の電車の中だけが小さな世界だと空想してみる。
会話はほとんどなく、誰も干渉し合わない。
でも誰かが落とし物をすると、ひらって渡してあげる。
受け取った方は笑顔でお礼を言う。
隣同士に座ったおじさんは、肩が触れ合ってお互いに窮屈そうでしかめっ面をしている。
でもお年寄りや身体の不自由な方が乗ってこられると、誰彼となく席を譲る。
扉にもたれてスマホをしている青年は、乗客の乗降の邪魔になっている。
でもベビーカーを押して電車に乗り込んでくるお母さんはちゃんと助けてあげる。
吊り革に持って立っているおばさんが猛烈に咳き込んでいる。
周りの乗客はインフルエンザでもうつされないかと迷惑そうにしている。
でもそのおばさんは電車を降りる際に、ハンカチで吊り革を拭いて行く。
世界中で戦争が起きてる。
いろいろ理由はあると思うけど、自分たちの利益を奪い合って人殺しまでする。
電車の中じゃみんな優しいよ。
通勤電車に揺られながらふと思ったこと・・・。
▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。