2019年10月1日(火)

小学校の高学年まで、よく寝小便をする子どもで、爽やかな朝ではなく、湿った朝こそが私の目覚めの原風景だった。だが不思議なことに中学にあがると寝小便はピタリと止まってしまい、湿った朝から遠ざかって久しい。

あれから30年近く経た今朝のこと、ほど良い湿り気を感じたので、懐かしさのあまり目が覚めた。寝ぼけ眼をこすりながら、ん? まさか!? と思って、自分の股ぐらを確認してみたが異常はなく、隣に寝ていた娘の股を確認すると、しっかり濡れていて、なぜか私の枕がぐっしょり濡れていた。

どうやら、夜中に娘が私の枕の上で寝小便を漏らし、その後、寝相の悪い娘は移動、私は気づかず寝小便枕の上で一晩中寝ていたようなのだ。

まったくもう!

しかし、このどこか疚しく、恥ずかしく、照れくさく、でも、どことなく親しみ深く、安らぐような懐かしいこの感じは、私が寝小便小僧であったからこそ得られる感覚なのかもしれない。

ただ、いくら娘といえども、他人の小便はあまり気分の良いものではないので、勘弁して下さい。

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