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10/15(日)一箱古本市

初めて一箱古本市に参加した。
広くてとても良いスペースを用意していただいたおかげで、わずかに緊張しつつも、のびのびと過ごすことができた。
昨日とは打って変わって、朝から冷たい雨が降っていた。風はなく、雨音は規則正しく静かだ。スペースが設られた屋根のあるテラスを、雨のカーテンが覆っている。恵まれたとは言えない天気だけれど、本を読むにはちょうどいい日に思えた。
たくさんの人と話をした。思えば、新潟で親族以外の人とじっくり話をするのは初めてだった。
一箱古本市に興味を待ったのは、古本を通して私の想いを誰かに受け渡せるのが素敵だなと思ったのがきっかけだった。でも、それは一箱古本市の一側面にしかすぎないと、今回の出店で感じた。
自分の頭の中と言ってもいいくらい、自分の好みが出た本たちを挟んで、それを見て足を止めてくれた誰かと話をする。売り手から買い手への一方的なものではなくて、双方向のコミュニケーションが生まれる。そしてそれは地域性が高いほど普段の生活に繋がっていく。一箱古本市は普段私が延々と考えている「つながり作り」のための装置だった。
なるほど遠くの一箱古本市に出るのも楽しいだろう。けれど、この装置は地域密着型のイベントとして催された時こそ、真価を発揮するのではないか。
そんなことをもやもやと考えながら家路についた。とても楽しくて充実した1日だった。

最後になりましたが、主催のNPO法人かわみなとの皆様、スタッフの皆様、立ち寄ってくれたー特にお買い上げいただいたー皆様、本当にありがとうございました。
また、どこかでお会いできますように。

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