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天理教手柄山分教会報2012年1月号より 「今年も目標!」

※10年前に書いた「今年の目標」
     ……相変わらず、、何も達成していないかも
 
今年の目標
 昨年の12月30日のことです。
 お昼ご飯をいただいてから部屋に戻っておりました。御本部の月次祭も、お鏡餅つきも、大掃除も終わって、明日は教会に帰ることができるなと安心していたら、「ウーウー」と詰所内に大音量のサイレンが鳴り響くではありませんか。 驚いて事務所へ戻ると、長男の栄生が主任先生に叱られていました。事務所の放送機材と併設している火災報知用のスイッチをガチャガチャとイジっていたようです。幸い、直接消防署に連絡がいくものでもなく、また実際の火事が起こったわけでもないので、安心しましたが、その時は本当にビックリしました。 
 考えるまでもなく、昨年は栄生の様々なイタズラに悩まされた一年で、いつも「なんで、せんでええことばっかりをするねん!」と思っておりました。が、イタズラの規模がどんどん大きくなっていくので、いつまで続くのかと本当に心配になりました。
 でも、「続く」という二文字が心に浮かんだとき、私は思わずハッとさせられたのです。それは「続ける」ということが私は非常に苦手だからです。日記でもジョギングでも何をやっても三日坊主で長続きしません。その理由を教えられた気がしたのです。今まで「せな、あかんことを、せなあかん」と思いながら、教会の事も詰所の事もしてきたのだけれども、それは違うと教えられたのです。「せなあかん」と思っているから、終わってしまえば「せんでいい」になるし、言われないと動かないような受け身になってしまいます。
 私自身の辛かった時間を思い返してみると、その時はいつも指示を待つだけのような受け身な心でいることが多かったように思います。何でも自分からしようとしないから、心の中に逃げ道を作ってなんでも他人のせいにできる反面、自分のしたいことはこれじゃないと、どうしても心の中に不平の壁を作ってしまい、バランスがとれなくなって勝手に悩んでしまうから、しんどいと思うんですよね。 だから自分からしたいと決めて、心にいつもアンテナを張って、どうしたら喜んでもらえるだろう、どうしたら前へ進めるだろうかと常に考えて行動していこうと思います。そうしたら「もう、せんでええ」という時間もなくなるはずです。それが私の今年の目標です。
 息子に対して「なんで、せんでええことばっかりをするねん!」と思っていましたが、本当は「せんでええ、せんでええ」と思っている私に「あれもできる、これもできる」と、どんどん自分からアンテナを張って行動していくことの大切さを教えてくれていたのかもしれません。
 もちろん「してはいけないこと」を「するな」と叱るのも親の役目でありますが……

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