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走馬灯にも出てくる

自分の人生において忘れられない出来事っていくつかあって、それが死ぬときに走馬灯になって駆け抜けていくと言われている。

たかが21歳の若造が人生やら走馬灯やら何を言ってるんだって思われるかもしれないけれど、この先の人生でこれを越せる瞬間はなかなか来ないんじゃないかって思えることがあった。


2018年"SWEET LOVE SHOWER"

富士山が見える自然に囲まれた素晴らしい環境で、音楽に包まれる3日間。楽しくないわけがない。

どのアーティストも最高で、自分の語彙力では表せないほど心を掴まれた。


「マキシマムザホルモン」

その文字がタイムテーブルに並んでいる。

正直、そこまで知らないバンド。
出るから予習して数曲聞いてたぐらいのバンド。
けど絶対に楽しいだろうなと確信していたバンド。

鳴り響く重低音、シャウト、ラウドボイス。

誰かも知らない隣にいただけの人と肩を組み、首を振る。取れるんじゃないかってぐらい首を振る。いわゆるヘドバンってやつ。

あの最高の環境で、最強に何を言ってるかわからない歌詞を聞き、笑顔で暴れる。

普通に生活してたら味わえない興奮と、体の底から湧き上がってくる熱い何か。

終わった後も、その何かは自分の中に残り続けていた。

いまだに「その何かは」は分かっていない。

それを解明するために、もう一度フェスでホルモンを見る。そのためには、今は耐え抜く。


自分の人生の走馬灯の一場面を塗り替え、最高を更新するため、今はパワーを溜めておこう。

もちろん夕食のラーメンは、麺カタコッテリで。