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バーチャルイベントのライブらしさとは

ブレスト的投稿です。ご容赦ください。

現在、バーチャルイベントもしくはオンランイベントが主流にならざるを得ない状況ですが、対面、オフラインイベントからシフトした際にみなさんが感じている「足りないライブ感」とは?というブレインストーミングです。

登壇者側にとってのライブとは

目の前に聴講者、観客がいて、その反応を直接、リアルタイムに見える、感じることが「ライブの良さ」として挙げられます。このフィードバックはコロナの前から提供していた AWS Expert Online for JAWS-UG に登壇されたスピーカーの方からいただいていました。地方支部向けにAWSのSAがオンライン登壇するのですが、その際、目黒オフィスのセミナールームではいわゆる「無観客試合」として実施していました。

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AWSが提供しているオンデマンドのBlack Beltオンラインセミナーの収録を過去にスタジオで経験しているSAにも登壇してもらいましたが、「プレゼンテーション中に [ネットの先にいるはずの] 視聴者の反応が見えないのは心が折れそう」と言われました。

フィードバックや反応を見るためにTwitterやテキストベースのフィードバックシステムを使ってみましたが、結論からいうと登壇者がリアルタイムでTwitterを読んで視聴者・観客の反応を把握することは至難の業です。テキスト、文字を登壇中に読むことは実質不可能なんですね。

登壇者が現場で反応を感じる方法は文字ではなく、その場で目に入る視聴者の「表情」や「しぐさ」や「息使い」、そして現場に流れる「空気」なんでしょう。今はまだいろいろなサービスが試行錯誤中ですが、この抽象的なモノや感覚をネットで共有する方法があれば、、、と思います。(ちなみに数回の実施を経て無観客試合は空席という視覚的プレッシャーのデメリットが多いためやらなくなり、会議室を借りての配信になりました)

そんなツールがない今はどうすれば登壇者が「安心」できるか。

ひとつ試しているのが「ガヤ枠」とよばれる方法です。10人~20人の参加者が登壇者と同じWeb会議室に入り、拍手や歓声、うなずきなどの反応を登壇者と共有します。その模様をYouTube Liveなどで配信してより多くの視聴者にお届けする方法です。これがベストとはまだ思っていませんが、ガヤの人たちがTwitterなどの一般視聴者からのテキストベースのフィードバックを拾って、登壇者に伝えTwo-way communicationを実現しています。

先日行われたコンテナ支部の最初の部分は、その「ガヤ枠」を感じていただけると思います。

参加者にとってのライブとは

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バーチャルイベントやオンラインイベントにおける参加者の「ライブ」のメリットは結構難しいと感じています。バーチャル/オンラインのメリットは「オンデマンド」による視聴が可能なことです。自分の都合のよい時間、場所でコンテンツを楽しむことができるのがメリットです。時間的制約が強いライブとは正反対に位置付けられます。

ブレスト的なので結論ではないのですが、あくまで個人的な考えとして、参加者にとってのライブは「コンテンツとしての面白さ」は当然必要ですが、それだけであれば上記の「オンデマンド」でもよいはずです。ライブの良さは、(周りもしくは他の人との)「共感」と、(まわりと同じ時間の)「共有」(の実感)のような気がしています。

バーチャルやオンラインセミナーは「ひとりで参加」することが多いと思います。この時のモチベーションは「コンテンツの面白さ」であったり「コンテンツからの学び」で、同じコンテンツを見ている人との「共感」や「共有」は期待していませんが、もしこの「共感」や「共有」に価値を見出している人にとっては、自宅や個人スペースから参加するオンラインセミナーは退屈な時間になるでしょう。

JAWS-UGの特徴として「オフライン ファースト」が取り上げられますが、ユーザーコミュニティはオフラインの必然性があると思います。というのも、オンラインコミュニティの場合はオンデマンドでコンテンツのクオリティ(面白さや、質の高さ)がコミュニティへの評価に大きく影響する傾向があり、サービスや製品の魅力的なコンテンツが十分でない場合は、コミュニティへの評価が低くなる可能性が高いです。一方、オフラインコミュニティ中心であれば、共感や共有の楽しさがあり、コンテンツを消費するよりもコンテンツを作成する側にまわる可能性が高くなると考えられます。アウトプット ファーストにつながるわけですね。

この「コンテンツを作成する側」にいることがオンライン/バーチャルセミナーで体験でき、他の参加者と共有・共感できれば、ライブに参加する大きなメリットになるかもしれません。

今日時点では上記のような考え方ですが、明日には変わっているかもしれません。オフラインとオンライン、オンデマンドとライブ、コンテンツの消費と制作といった軸から、バーチャル/オンラインセミナーをより魅力的なものにする方法を探し続けたいと考えています。

なんとなく、視聴者と作るラジオの生放送番組的なものに可能性を感じたりしています。

取り留めなく、結論がない投稿ですみませんでした。

1899文字 60分

xresch による Pixabay からの画像をお借りしました
Vishnu R による Pixabay からの画像をお借りしました




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