回復/生後1ヶ月の記録

生後2ヶ月になった。
ちょっと前までは胎児の延長戦ですという様子だった赤ちゃんが、完全に人間の赤ちゃんという感じに進化した。

いや、元々当たり前に人間の赤ちゃんではあるのだけど、生まれて1ヶ月頃まではやっぱり生まれたての、何もかも繊細な生き物だった。

その頃と比べると身体の肉付きがかなりよくなったし手足も随分しっかりしてきた。1ヶ月前の写真と見比べると顔の大きさも表情も全然違う。泣き声も大きくなって、足で蹴ったり手で握る力も強い。

少し前まで泣くことでしかできなかった子が、1、2ヶ月でこんなに成長するなんて!

毎日ずっと一緒にいるのに、ずっと見ているはずなのに、気が付くととその成長スピードに追いていかれてしまっていて、一瞬でもその成長を見逃さぬようにと今まで以上にもっともっと一緒にいたいという思いが強くなる。


産後1〜2ヶ月までの1ヶ月で、私自身もすっかり元気を取り戻した。

体重はすんなりと妊娠前まで戻りほんの少しずつだけどマイナスのゾーンに入り始めたし、酷かったむくみもなくなった。
赤ちゃんの生活リズムが整い始めてきたおかげで夜の睡眠時間が長くなり、授乳の負荷も軽くなった。
散り散りに裂けた会陰も、もう痛みも違和感もない。

自分の回復力と赤ちゃんのいる生活の馴染み具合が凄まじくて、人間の生きようとする力というか適応能力というか、出産とか人間の身体とか親としての意識の芽生えとか、とにかくなんかいろいろすごいなと思うことばかりだ。
目まぐるしくドタバタと過ぎていった産後1ヶ月は夢でも見ていたのではないかと感じてしまうくらい、なんかもうすでに遠い昔の記憶みたい。

だけど、身体が順調に回復したのも、赤ちゃんがきちんとした生活リズムを取れているのも、多分私は運が良かったと思う。

赤ちゃんが分かりやすく規則的なリズムで生活してくれていること、上手くメンタルコントロールできたこと、相談できる人がいること、いろんな環境や条件に恵まれて今の時期に赤ちゃんと一緒に元気に過ごすことができてる。

もちろんこれから赤ちゃんが成長していくにつれて育児の難易度は上がっていくだろうけど、ひとまず私の産後直後の山場は無事に越えられたと思っていいかな。

今はまだ育児のスタートを切ったばかりだけど、何事も始まりが肝心だから。良いスタートが切れたということは、今後もっともっとハードになっていったとしても、今この時を思い出して頑張って踏ん張ってきっと乗り越えることができるから。

未来の自分への励みになるように、今この時を噛み締めて、できるだけ多くの幸せを集めて生きていこう。

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