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【和菓子タイムトラベル】

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大好きなドラえもんのようにタイムスリップして和菓子と歴史を紐解いていく連載です。
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#和菓子

西日本一の生産量、山鹿の栗和菓子はほっこりなつかしいおいしさ! #熊本和菓子旅

10/11(水)~16(月)まで博多大丸で行われている「もっと.もーっと!熊本展」にいってきました。お目当ては今の時期外せない、栗の和菓子。早速紹介していきたいと思います。 山鹿(やまが)の栗🌰毎年この時期は和菓子屋さんに栗のお菓子がずらっと美しく並びます。九州では特に「熊本産の栗」はブランド品になっていて、これを売りにしているお店も多くあります。そんな熊本の中で栗の産地の中心となっているのが山鹿(やまが)という地域です。 山鹿栗は西日本1位の生産量を誇り、台風などの自然

6月16日はお月見の日!?

6月16日は和菓子の日。その存在が少しずつ知られてきているのか、今年はテレビでもいくつもの番組が取り上げていました。 もともと和菓子の日、というのは昔あった「嘉祥の日」のリメイク版のようなもの。「嘉祥」とはそもそも元号のこと。(令和とか平成とかと一緒!) 「嘉祥の日」は6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅をお供えして、無病息災を祈りながら元号を改めたことにちなんでいます。(平成から令和になるときに「これからの令和をみんなが健康で無事に暮らせますように!」と願う時にお菓子

北海道和菓子文化の謎に迫る!vol.2〜鉄道編〜

北海道愛にあふれすぎて、北海道の和菓子文化を探っていく、このシリーズ。前回は北海道の和洋折衷なお菓子文化を探るべく、千秋庵の歴史とともに紐解いていきました。 予想以上にたくさんの方に読んでいただけてとても嬉しいです。さて、北海道の和菓子文化において、鍵を握るのが「鉄道」です。今回は他の地域ではなかなか見られない、北海道の鉄道とお菓子の関係について探っていこうと思います。 🚃北海道の鉄道の歴史1854年、日米和親条約が結ばれます。これにより、函館港が開港、外国船の燃料が必要

北海道和菓子文化の謎に迫る!vol.1〜千秋庵編〜

北海道が大好きです。北海道といえば洋菓子でしょ〜!と私も行くまではそう思っていました。ところが!いざ行ってみると、意外にも和菓子がめちゃくちゃ多い〜!!!!! あずきの生産量が1位だし、考えてみればそうか…とは思いつつも、日本でありながらも独特な文化を持つ北海道、どうやって和菓子文化が浸透していったのか知りたくなりました。 北海道のお菓子屋さんは多くが和菓子と洋菓子のどちらも取り揃えていて、(なんならパンが売ってる店も結構ある)他の地域ではなかなか見られないような和と洋が

#鹿児島和菓子旅【郷土菓子編】

鹿児島は何といっても蒸菓子が多いのを知ってますか。 私も実際住むまでは鹿児島銘菓といえば「かるかん」と思っていました。お土産やさんにもよく売っている白いふわふわしたあのお菓子です。鹿児島の郷土菓子といって思いつくのはこのくらい。九州の人は割と知っているんだけど、他の県の人は意外と知らなくてまずここで驚きました。 祖父が鹿児島出身だったこともあり、小さい頃から何度か訪れていたから鹿児島のことをちょっとは知った気になっていた私。だから、住んでめちゃくちゃ驚いたのです。郷土

#大阪和菓子旅 【堺〜住吉大社編】

大阪・堺へ和菓子旅にやってきました。堺といえば古墳群が世界遺産に選ばれ、盛り上がっている街です。他にも刃物や自転車など産業も盛んです。 「堺」という名前は平安時代から使われているようで、摂津国、河内国、和泉国の「境(さかい)」に発展した、というのが由来だとか。 そんな堺は茶人、千利休の出身地。伝統産業の一つに"和菓子"が取り上げられるほど、和菓子が栄えた街なのです。 そんなわけで堺の和菓子巡りスタートです! 1軒目 河合堂 まず1軒目に訪れたのが河合堂。お店のご夫婦