Kiyoshi

早稲田大学政治経済学部経済学科卒。既婚、子供2人。毎日、米国株の事ばかり考えています。…

Kiyoshi

早稲田大学政治経済学部経済学科卒。既婚、子供2人。毎日、米国株の事ばかり考えています。株式投資は極めて勝率の高いギャンブルだと思っています。普通のギャンブルはゼロサム(誰かが勝てば誰かが必ず負ける)ですが、株式投資は全員が勝つことも可能です。

最近の記事

米国株の豆知識①「ダウ平均」と「ナスダック」、業種別の構成比に大きな違い

米国株市場が休みの日は米国株についての豆知識を記事にしていこうと思います。なるべく投資判断の役に立つ情報をピックアップしていきます。 下のグラフを見てください。今年に入って米国株の主要株価指数の値動きに格差が出ています。この差はなぜ生じるのでしょう。 理由は構成銘柄の違いです。ナスダックはハイテクやバイオなどグロース株が多く、ダウ平均は景気敏感株の比重が大きくなっています。S&P500はちょうどその中間です。それが株価指数の値動きの違いに表れているのです。 主要3株価指

    • 14日のダウ下落の主因は「インフレ」

      14日のダウ工業株30種平均は前日比201.81㌦安の3万5911㌦81セントで終えた。株安を招いた理由は抵抗な小売売上高と銀行決算だが、両者に共通しているのは「インフレ」だ。 JPモルガンが大幅安 朝方に2021年10~12月期決算を発表したJPモルガン・チェースが6%安となり、ゴールドマン・サックスなどほかの金融株にも売りが広がった。JPモルガンの決算は1株利益が市場予想を上回ったが、貸倒引当金の取り崩しが主因だったために好感されなかった。 それ以上に、JPモルガン

      • 米銀行決算は先行きに懸念残す 人件費高騰が収益を圧迫

        JPモルガン・チェースが14日朝に発表した決算は業績の先行きに懸念を残した。 2021年10~12月期決算 売上高  292億5700万㌦(0.03%減) 市場予想297億8000万㌦ 1株利益 3.33㌦(前年同期は3.79㌦) 市場予想3.01㌦ 1株利益は市場予想を上回ったが、貸倒引当金の取り崩しを除くと2.86㌦にとどまる。ジェイミー・ダイモンCEOはかねて「会計上の利益は事業収益として重視しない」と述べており、その観点からは期待を下回った。 市場の懸念をか

        • 市場はFRBのタカ派転換を甘く見ている

           今日(13日)もFRB高官らの発言が相次いだ。次期のFRB副議長に指名されたブレイナード理事は承認に伴う米上院の公聴会でこう述べた。 「インフレは明らかに米国人を苦しめている。テーパリングの完了後、できるだけ早く利上げを開始する準備を整えている」  FRB高官の中でも最もハト派寄りの1人とされるブレイナード氏だが、テーパリングが終了する3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを示唆した形だ。昨日のnoteでも書いたが、ブレイナード氏はこれまで雇用拡大を重視し、イン

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          FRBの金融引き締めの前倒し懸念が後退?それはないでしょ...

           12日に発表された昨年12月の米国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.0%上昇と39年ぶりの高水準だったが、市場予想と同じだった。これをもって、市場では「インフレ加速は想定内で、FRBが金融引き締めを前倒しするとの懸念が後退した」らしい。12日は長期金利が一時1.71%まで低下し、長期金利が上がると売られやすいハイテク株を中心に買われた。  しかし、12月のCPIを項目別にみると、インフレの主因である中古車と家賃・帰属家賃(持ち家を貸し出したと想定した場合の家賃収入

          FRBの金融引き締めの前倒し懸念が後退?それはないでしょ...