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勝手に10選〜爆笑!オモシロ邦題編 Part3〜

(前記)
筆者がひたすら楽しめるこの企画もパート3となる。
以前からも書いているが、異国の曲を日本にて発表する際に、親近感が溢れるキャッチーな邦題を訳者の方々は真剣に考えているのだ。

そんな訳者の方々に敬意を表して、今回も10選する。

・悲しき街角
デル・シャノンの名曲"Runaway"の邦題だ。
直訳すると"逃亡"、"家出"となる。
歌詞は恋人が突然いなくなってしまう内容だ。

…邦題であるが、いやいや、彼女が突然消えたのに、そんな呑気に感傷に耽っている場合じゃない。
実に素晴らしいメロディを奏でている場合ではないのだ。

急いで探した方がよい。
悲しきも、街角も、クソも無いのだ。


・愛しき反抗

デヴィッド・ボウイの楽曲"REBEL REBEL"の邦題で、まあ直訳すると"反抗 反抗"、"不良 不良"みたいな感じだろうか。
歌詞の内容から、ルックスで反抗する者(第3者、もしくは自身)に対して、それでも僕は愛してるよ、となる。

…邦題であるが、なんだか赤ちゃんとか子供がグズって泣いて喚いてる、みたいな印象である。


・ジョージ・ハリスン帝国
ジョージ・ハリスンのアルバム"Extra Texture (Read All About It)"の邦題だ。訳すると"号外だ、読んでみな"という感じだ。

なんだ?ジョージ・ハリスン帝国って?

少なくとも、ジョージはそんなものは知らないし、望んでもいない。

・2人はアイラブユー
ジョージ・ハリスンのアルバム"Extra Texture (Read All About It))"に収録された曲で原題は"YOU"である。

邦題だか、実にすっとこどっこいで訳が解らない。
もはや日本語としても成り立っていない。

なぜ"YOU"ではダメなのか??

・慈愛の輝き
1979年にジョージ・ハリスンが発表したアルバム"George Harrison"の邦題だ。

何故に原題通り"ジョージ・ハリスン"ではダメだったのか?

邦題からは、釈迦か、寺の坊さんしか想像できない。

・ごーいんDOWN TOWN
ストレイ・キャッツのセカンドアルバムで原題で"GONNA BALL"である。そして、このアルバムに収録されている曲"What's Goin' Down (Cross That Bridge)"も、なんと同じ邦題だ。

「ごーいん」って、しかし…

なるほど"GO IN"ならダウンタウンにいけ。となるが、訳として間違っている。

100歩譲っても、平仮名で"ごーいん"は、いくらなんでも、すっとこどっこいで意味不明だ。

うっすら横浜銀蝿の香りがする。

・ロック・タウンは恋の街
ストレイ・キャッツの"Rock This Town"の邦題だ。
訳すると"街をロックしろ"みたいなことで筆者なりに訳すると"街を乗っ取れ"みたいな感じだろうか。我ながら実にイカした題名だ。

…で、邦題は、もはや風俗店の看板である。

・ぶっ飛ばせ!ティーン・エイジ
ストレイ・キャッツの楽曲"Rebels Rule"の邦題だ。
訳すると"反逆者達のルール"、筆者なりに訳すと"不良達のルール"みたいな感じだろうか。
我ながらイカした翻訳だ。

邦題だが、声高高に、一体何をぶっ飛ばせ!、と命令するのか。

そんな事を言われる筋合いは全く無い。

まず、ティーン・エイジとは10代の事だ。
これがティーンエイジャーとなると、10代の少年、少女、となる。

命令形で時間軸をぶっ飛ばせ、と言われても土台無理な命令であり、仮にティーンネイジャーを指すのであれば、もちろんお断りする。

10代という時代をぶっ飛ばして生きようぜ
みたいな意味なら無くもないが、どう解釈しても、すっとこどっこいなのだ。

・やりたい気持ち
エアロ・スミスの名曲"Sweet Emotion"の邦題だ。直訳すると、"甘い感情"となる。

訳者さん、真面目に何を言ってるんでしょう?

欲求不満をエアロ・スミスのイカした楽曲を利用して世界的に発表するのは如何なものでしょうか?

しかし、やりたい気持ちって。…
クールなエアロ・スミスの足を引っ張る、いくらなんでも失礼な邦題なのだ。

・恋の切り札
ボン・ジョヴィのセカンドアルバム"7800° Fahrenheit"のオープニングを飾る"In & Out Of Love"の邦題である。
訳すると"恋をしている時としてない時"、"愛してる時と愛してない時"となる。

邦題であるが、なんだ?恋の切り札って?
内容も全く関係ない。

もはや言語の絶滅危惧種である"切り札"はないだろう。

イカしたボン・ジョヴィのハードロックナンバーを1発でいたない演歌、歌謡曲に変えてしまう、トンデモ邦題だ。

(後記)
まだまだあるのだ、トンチンカンなら邦題が。
これからもこのシリーズは継続していく。

読んでくださった方々へ
ありがとうございました。

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