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独学で英語を学ぶためにパートナーを探した話

こにゃにゃちは。
静香・ランドリーです。

久々の晴れ模様でウキウキ中。
早朝5時に目が覚めて、タオルケットやら枕カバーやら洗濯しまくった筆者です。
久々の太陽!そして乾いた風よ!
っしゃー!!!!!

・・・と。
本日3回目の洗濯中に書いております。
疲労困憊。家事って大変なんだよ、持ってかれるんだよ色々と。

全国の皆様。
家事やってくれてる人に感謝して、今すぐ。

さて。
41歳から独学で英会話の習得に励んだ筆者ですが。
独学である程度話せるようになったのは、オンライン上で言語交換パートナーに出会えたから。
今回は、そんなお話をば。

真面目に言語交換する人は希少

まず誤解のないように。
あくまでも筆者の個人的な意見を述べますので、「何言ってんだよ」とか思わせちゃったらごめんなさいね。

まずね。オンライン上で言語交換のパートナーを探すのは、恐ろしく大変です。いや見つかるんだけど、自分の力で見つけるにはかなりの時間を要します。何と言いますか、純粋に違う言語を学びたいんだ!って姿勢のパーソンに出会うことは至難の業なんですね。

筆者自身、スタートは『My language exchange 』と言うサイトへの登録でした。
「175ヵ国以上からメンバーが集まっています」と言うのが売り文句。通常のSNSとは少し違う雰囲気ですが、まぁ使えます。

ちゃんとしたサイトですよ?ただ残念なことに『出会い系アプリ』の代わりに使っている人も多い。
プロフィールにメッセージを残すのが、何と9割異性です。「楽しもう」「メアド教えて」「年上は好き?」ってな感じで。
一方的で、しかもスラング入り。コンマもピリオドもなし。略語の羅列で読めたモンじゃなかったよ。

メッセージのやりとりをするには、本人もしくは相手が有料会員になる必要があるのですが、ポップアップ的な機能があるので、短文ならメッセージを開かなくても相手に個人アドレスを伝えられます。
それを理解した上で最初からLINEやWhatsApp、SkypeのIDのみ送ってくる男性も多かったですね。

まぁ現実なんてそんなモンです。

そんな中でも、筆者は3人のレア・パーソンと出会うことができました。
最初に繋がったのはカルロス君。彼のおかげで、英会話に対する恐怖心や不安が大幅に解消されたのです。

第1の刺客はオタク大学生

カルロスは、実家住まいの大学生。
フリーな時間が多い生活で、いつも筆者に時間を合わせてくれました。
週に2回、日本時間のPM10時にテキストでリアルタイム会話。
翻訳機能を駆使する筆者のアベコベ英語に、とにかく耐えてくれたのですよ。ありがとう、カル。

ひと月ほどテキストでやり取りを続けて、打ち解けたところでSkypeのビデオチャットへ移行。
Macbookの画面いっぱいに、髭もじゃイスラム系男子の顔が広がって、思わず笑ってしまいました。

カルロスは生まれも育ちもアメリカで、割と裕福な家庭の子だったので、お行儀の良い英語を話す男の子でした。
発音もナレーションばりに綺麗で、とても聞き取りやすかった。
年齢はかなり離れていましたね。何せ彼のママと同い年でしたから。

逆に、それが良かったのかも。

日本のアニメが大好き。彼自身もクリエイターになるべく美術大学で学んでいました。
特に『攻殻機動隊』の大ファンで、そこはメチャクチャ気が合いましたね。

彼の口調を真似ることで、筆者の発音は一気にレベルUP。
やはり趣味や好みが合う点は、長い関係を気づく上で大きなポイントになります。

因みに彼は、『攻殻機動隊』の設定やキャラクターに詳しい日本人の友達が欲しかったようです。
筆者は、ひたすら生きた英語を浴びて学びたかったので、言語交換と言うよりも「ネイティブと話したい」欲求が強かったワケですよ。
つまり、アニメについて語りたいアメリカ人と英語を聞きたい日本人のペア。ニーズが合っていましたね。

最近は、仕事の悩みについて話を聞くことが多くなりましたが、相変わらず仲の良い友人です。

第2の刺客はアイルランドからやってきた

カルロスとBUDDY(相棒)になって半年経った頃、第2の人物に出会いました。

アイルランド出身の画家、フランクです。
森の中の白い家で、1匹の大型犬と生活。創作活動に励みつつ、自身の作品をオークションで販売して生計を立てています。

↓フランキーのFacebook、素敵だから見てみてー↓

https://www.facebook.com/FrankOSullivanPaintings/

筆者よりも1歳年下の、ツルピカ頭で細身の白人男性。
金縁丸メガネがよく似合う物腰の柔らかな人です。

フランクは日本の文化が大好き。特に着物や建築物のデザインに感銘を受けていました。
彼が言語交換の相手を探していた理由は、『カジュアルで生きた日本語が学びたい』から。
自他共に認めるシャイな性格で、なおかつ当時は今ほど作品が売れておらず、日本語学校に通う勇気も金銭的余裕もなかったようです。

ここでもニーズが一致しましたね。セルフ・エンプロイで時間の調整が利く上、絵を描くと言う共通の話題。
とても仲良くなりました。今でも頻繁に話します。

フランクは、学ぶことに貪欲な人です。
「これはどう言う意味ですか?」
「こう言う時に使える日本語はありますか?」
「これを簡単に表現するなら、どう言うべきですか?」
と、質問の嵐。それは4年経った今でも変わりません。
筆者も拙い英語で懸命に説明。
人に教える=伝えるワケですから、こちらの英語力もUPします。

やはり「伝えたい」と思う情熱は大切。

ここで筆者が学んだことは。
質問するより、質問に答える方が英語を学びやすいってことですね。
あと、A4サイズのホワイトボードは万能。

フランクとビデオチャットするときは、いつもホワイトボードとマーカーを手元に準備しています。

日本語をローマ字で書いて、その下に漢字とひらがなを書き足す。
それをフランクが書き写す、という流れです。

もちろん、雑談もたくさんしますよ。
絵画の話や仕事の話、人生観についても。やはり同年代の人と話すと、トピックが広がります。

フランクに教えることで、筆者の英語力は更にUPしました。
あとね、『英語の訛りに慣れた』のも利点です。彼は生粋のアイルランド人ですから、かなりクセのあるアクセントで話すのですが、おかげである程度の訛りなら難なく聞き取れるようになりました。

カルロスの時とは全く逆の立場になったことで、リスニング力も表現力も高まりましたね。

第3の刺客は愛の言葉しか語らない男

英語で日常会話ができるようになった頃、第3の刺客が現れました。
此奴は、まさに『刺客』でしたね。何せ詐欺師だったから。

通称デイヴィッド。当初は、貿易関係の仕事をしていると話していました。
彼の目的は「日本人のガールフレンドが欲しい」。
筆者は恋愛対象を探しているワケではなかったのですが、しかし礼儀を弁えた相手を無下にすることもできず。
(何よりデイヴィッドの英文が恐ろしくわかりやすくて勉強になったので)

自称イギリス在中の貿易商を相手に、テキストのみでのやり取りが始まりました。

ペンパル的な関係になってひと月ほど経った頃。
「娘がいるんだ」
と彼が話し始めました。

「妻は出産と同時に息を引き取って、僕が1人で彼女を育てている」
「女の子には母親が必要だと思わない?」
「君の英語力なら、イギリスでも問題なく暮らせると思うよ」
「専業主婦に抵抗はある?」

ここでふと、「おや・・・?」と思いましたね。
デイヴィッドとは、ビデオチャットで顔を合わせたこともなく、また送られてくるのは写真のみ。
動いている彼を見たことがないのです。

自分に関するインフォメーションは少しなのに、やたらと筆者の話を聞きたがる。
とにかく受け身なんですよ。
たまに会話が噛み合わないこともあって、「ひとえに私の英語力が足りないせいだ」と思っていたのですが。

突然、娘の話を語り出し、更に自分のステータスについても話し始めたデイヴィッド。
何があった、デイヴ。
まるで水を得た魚のように自分語りを始めたな、デイヴ。
「愛している」だと?酔うておるのか、デイヴ。

そして決定的な出来事が。

ある日、彼から「助けて欲しい」とメッセージが。
何かトラブル?と尋ねると「日本に資材を送りたいのに税金が払えないんだ。あとで返すから100万円ほど工面してくれないか?」と。

はい、黒です。
真っ黒です。
光吸収率99.995%のベンタブラックです。

これ、笑いましたね。
思わず他のオンライン・フレンズにシェアしてしまいました。
「詐欺師に出会いましたよ」
ってな感じで、メッセージのやり取りをスクリーンショットして送りました。
みんな大爆笑でしたね。

デイヴィッドの『助けてメール』に
「100万円?!マジか!詐欺師だったのかデイヴ!こいつぁー騙されたぜ!」
と返信すると、その後彼からのメッセージは途絶えましたとさ。

それでも、彼からは「英語で愛情表現」することを学びました。
相手を想う気持ちをうまく表現できるようになったのは、デイヴィッド(仮名)のおかげかも知れません。何せ彼のメッセージは情熱的でロマンティックでしたから。
貴重な体験だった。

あ、オンラインで外国人の恋人を探しているレディース。
本気で外国人男性と出逢いたいならば最低限の英語力を身につけなはれ。
もしも翻訳アプリで会話するレベルなら、いますぐ止めなはれ。

自分の英語力とリスク回避力に自信があれば良いけれど。

ペラペラと英語で愛を語られると、あら素敵〜とか思いがちですが、ぶっちゃけ大したこと言ってないからね?

気をつけろ!

そんなこんなで今日に至る

こんな具合で、実質2人のBUDDYに支えられて筆者は英会話を習得しました。
彼らの忍耐力には頭が下がります。
今では、拙い英語ながらSNS上にたくさんの友人ができました。
お国も宗教も性別も年齢もさまざま。
いろんなトピックを語り合って、日々新しい『モノの見方』に出会っています。

カル&フランキー。
サンキューだぜBUDDY。
たまにね、当初のメッセージを読み返したりするのですが、ホント支離滅裂。一体何の話をしているのか分かりませんよ。よく我慢してくれた。

「私の英語聞くの大変だったでしょ」

と2人に尋ねたら

「何を言いたいのか解明するのが面白かった」
「理解できた瞬間が楽しくて」

とか言ってました。

どの言語でも、やはり相手と並んで歩く的な心遣いって大切なんですね。
オンラインで大切な友人をGET出来たミラクルに乾杯でございます。

確率は低いけどねー。

それでは、アデュー。

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