先生方へ 休職のススメ

こんにちは。SKです。
復帰間近、休職中の中学校の理科教員です。

この記事を読んでいる方はおそらく、休職直前の状況にある先生が多いのではないでしょうか。
または、休職中の先生もいるかもしれませんね。
先生方にとって今回の記事が少しでも何かの参考になればと思います。

本日私は復職に向けた審査会に行って参りました。
本人ヒアリングです。
今回の審査会で、復帰できるかどうか、いつから復帰なのかが決まります。
と言っても、ほぼ復帰決定だと思われます。
結果は年内に通達がある見込みです。

これまで私は「休職とは無縁な人間だ」と思っていました。
初任で同期の先生が休職しそのまま退職されたときも、「SK先生は竹のようにしなやかな人柄だから続けられてるんだね」という言葉をいただいたことがあります。
(そうは言っても暴風雨に晒されていましたが)
その点私自身も「のらりくらり」が板につき、それなりにうまく仕事を進めるコツを知りながら、いよいよ休職とは(自意識では)無縁となっていきました。
歳を重ねるにつれ、増える役職に比例する形でプライドも高くなっていたのでしょう。

そんな私が、昨年の10月から休み、年明けに正式に休職をすることとなりました。
「引け目」を感じながら休職に入った私は、その「引け目」が尾を引きずりしばらく苦しむこととなります。
それはおそらく、「自分は休職とは無縁である」という認識を過剰に持っていたからだと思っています。

ここで、私の「引け目」を挙げてみます。
①生徒指導主任を初任におしつけて休職したこと
②最も課題が大きい学級の担任を年度途中で降りたこと
大きくはこの二点だと思います。
当時は、自分のことを
「仕事を残してきたズルい奴」
だなーなんて思っていました。

①について
私の所属している学校は客観的にみて、落ち着いている学校だと思います。
それでも、初任者に課せられる「たくさんのムダ」にプラスされる地域防犯定例会やいじめアンケートの取りまとめ、その他学校外でなんかあったら飛んでいくなどなど、生徒指導主任としての仕事はとんでもない量かと思います。
私が初任のときに同じことが起こった場合は、「おいおい、マジかよ…」と口に出してしまうでしょう。

②について
生徒の実態はここでは伏せます。
当時、私のワンオペ状態がザラにありました。
一人で一日を乗り切るのも充実感があって楽しいものでしたが、
私「あれどうなってます?」
他「あーどうなんでしょう?」
私(あなたの仕事ですよ)
というやりとりが多かったため「私、いなくなっても大丈夫?」という本音がありました。

そんな引け目を感じつつ、私はお医者様の判断をいただき休職をするに至りました。
休職に入る際、
「居る職員で何とかやるよ!」
「お互い様だししっかり休んで!」
と言われても、「仕事を残してきた」ことに対する引け目を私は拭うことができず、しばらく苦しい時間を過ごすことになりました。
(休職中に私は私自身の課題を見つけることができましたが、それはまた別の機会に綴ろうかと思います)

この引け目を持ち続けると、休職中も苦しむことになります。
復帰も難しいでしょう。
復帰した後のこと、考えちゃいますよね。
引け目を感じていた同僚や生徒とまた同じ時間を過ごすことになるわけですから。
それが負い目になったりならなかったり…

これから休職に入る(見込も含む)先生方
休職に入ったばかりの先生方
休職中で引け目を持ち続けている先生方
先生方が感じる「引け目」の捉え直しをして欲しいと思います。

①のような引け目は、復帰後「ありがとうございました」で済みます。
②のような引け目は、年度が変われば和らぎます。
要するに、休職に際する引け目は自分の力でどうにかなるものではないということです。
責任感から心の中でもがくことを辞め、生理的欲求に身を任せましょう。
まずは動物としてのヒトに戻ってください。
特に繊細な先生は、「考える」が発達してきた文化人であることを忘れ、欲を追求するヒトという生き物であることを思い出しましょう。
(法に触れない範囲でお願いします)

大丈夫。
食べられるようになります。
眠たくなります。
生きるための様々な感覚が戻ってきます。
心身ボロボロになっても、生き物は自己修復力をもっているので絶対よくなります。

引け目は自分で解決できません。
まずは文化人をやめ、ヒトになりましょう。

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