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折り鶴は『祈りの発露』

ある人が「日本人がウクライナに千羽鶴を贈っているらしい」と憤慨されていました。最初は何のことかわからなかったのですが、ひろゆきさんやDaigoさんといったネット上で影響力のある人物が批判しているようです。少し事実関係を調べてみると、ウクライナの国旗の色紙で折ったものを、ウクライナ日本大使館に贈るといった報道が流れていました。

千羽鶴を贈る行為については、「ただの迷惑」から「愚行」「狂気」といった過激な言葉までもが飛び交い、広くネット上で議論されていますが、中には寄付金を添えて贈る例も少なくないようです。千羽鶴とは、いわば日本人にとって『祈りの発露』。今回のそれも、一日も早い停戦とこれ以上の死傷者を出さないこと、平和な日常を取り戻すことを祈りながら折ったものなのでしょう。

ジェノサイドと呼ばれる虐殺や生物化学兵器の使用、数多くの子どもたちや赤ちゃんの犠牲、レイプなどの報道に接するたびに、自分自身はもちろん国際社会の無力さに歯がゆさを感じるばかりです。「何かできないだろうか」と考え、ある人は署名やデモへ参加し、またある人は寄付や救援物資を贈ることもあるでしょう。あるいは、ただ静かに平和を祈っている人も多いはずです。

今、私たちが気をつけなければならないのが、ウクライナの人々の立場になって考えること。寄り添うことなんて簡単にできるものではありませんが、一日も早く戦禍の哀しみや痛み、苦しみから解放されるため、私たちが今できることに、祈りとともに行動していきましょう。

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