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若者の車離れは深刻な課題!?

今日私が驚きをもって受け止めた数字は、『マイナス約655万人』。
なんと、運転免許保有者がこの20年で減少した人数です。

2001年度1742万人→2011年度1269万人→2021年度1087万人

少子化の影響だけでなく、運転免許証の保有率も確実に下がっているようです。免許証に比例して、自動車の保有率も下がっており、若者の車離れは深刻です。特に運輸業・郵便業ではドライバーの高齢化や2024年問題(2024年4月1日から施行される働き方改革関連法では時間外労働の上限規制が課される)もあり、若者の車離れに伴うドライバー不足は、ますます深刻な問題になることが見込まれています。

そもそもなぜ若者は運転免許を取らなくなったのか?都市部ほど取得率が低いといわれ、地域差もあるようですが、全体的に免許を所持している若者が減少しており、その主な原因には経済的な理由が挙げられています。自動車を購入するだけでなく、駐車場代やガソリン代、諸経費を含めるとかなりの出費に。それだけならカーシェアリングという手もあるのでしょうが、そもそも免許の取得にかかる30万円ほどの費用が捻出できない若者も増えているようです。

私自身は、学生時代に福岡市で免許を取得しましたが、周囲の学生もほとんどが自動車学校に通っていました。ちょうどバブル経済の絶頂期のこと。続々とモデルチェンジされるスポーツタイプの車を見ながら、「いつかは〇〇!」と、マイカーを持つことが社会人になってからの目標であり、一種のステイタスでもある、そんな時代でした。令和の世にもなれば、モノに対する価値観が変わり、車を持たないほうが、経済的にも、環境にも優しいのかもしれません。

経済的な問題だけでなく、価値観の変化もあり、若者の車離れの流れを変えるのは至難の業のようです。運輸業界等の抱えるドライバー不足の問題も、技術開発が進めば、高速道路のトラック輸送などは自動運転で済むようになり、宅配もドローンが代替してくる。人が動かずにモノを動かす時代から、そのモノを動かす人は要らなくなる。そんな時代が意外に早く訪れるのかもしれません。運転免許保有者数の激減に驚きつつも、時代の変化に対応できる柔軟性が求められている、そんな時代であることを再認識することになりました。

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