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まちと人との相乗効果~神山町

神山町では面白いプロジェクトが進んでいるようです。その名も『神山まるごと高専(仮称)』
人口5000人の徳島県の小さな町、町域の森林面積が85%という里山に、世界を見据えた新たなプロジェクトが進んでいます。2023年4月の開校を目指して、来月8月には1週間の疑似体験ができるサマースクールが開催される予定です。私立学校としての正式な認可はまだのようですが、着実に進められています。基金も造成し、給付型の奨学金も用意しているようで、寮の費用も含めて無償化で対応するとのこと。

神山町役場HP
https://www.town.kamiyama.lg.jp/
【高専とは】文部科学省HP
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm
神山まるごと高専HP
https://kamiyama-marugoto.com/

高専は以前から存在していましたが、ものづくりや工学系、IT人材等に注目が集まるに連れて、即戦力となる人材を輩出してきた高専が、ここにきてぐっと注目されるようになりました。実は私の周囲には高専出身の人が多く、それぞれが発想豊かでが独創的、しかも大胆。発想を頭の中に留めることなく、すぐに実践しようと考えます。それだけの考え方とスキルを高専時代に学んできたからこそできることなのでしょう。

今回のプロジェクトは、いわゆる過疎地での取り組みであり、教育費の無償化を全国にさきがけて実施。地域にも、すべての15歳にも、等しくチャンスを与え、課題解決型の人材育成に取り組もうとするものです。まさにこのプロジェクトそのものが、日本の抱えている課題に正面から向き合って、それらを突破しようとする課題解決型。日本のシリコンバレーも夢ではないのかもしれません。

その地が徳島県勝山町であるのも決して偶然ではなく、時間をかけてITを中心とした人材を県外から集めてこられています。2004年には四国で初めて全戸に光ファイバーを整備し、IT系のベンチャー企業がサテライトオフィスを開設、多種多様なクリエーターを集め、豊かな自然環境の中で、これからの生き方を自らでつくっていこうとする人たちを時間をかけて集めてきました。
「まちが人を育み、人がまちをつくる」私自身もそのことを痛感してきましたが、まちと人の思いが一致した神山町の今後の取り組みに、大いに期待したいと思っています。

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