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政治には期待しない~シビアな国民感情

ある人が先日の衆院選の翌日に「投票したくなる選択肢がない!これからは政治に頼らずに自らやる!」と宣言されました。『政治不信の極み』のような発言ですが、政治不信が叫ばれない時代なんて無かったのかもしれません。私も長年政治の世界に身を置き、政治不信を肌で感じながら、「政治にもっと関心を」と呼びかけ、率先して行動してきました。

政治不信の現象のひとつに選挙の低投票率があげられます。先月の衆院選も戦後3番めの低投票率が指摘されていました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021110100180&g=pol

日本 の投票率は先進国の中でも最低レベルと評価されており、欧米諸国と異なり「投票権は国民自ら勝ち取ったものではなく、与えられたもの。だから簡単に棄権する」と指摘されるほか、「もっと主権者教育を!」と言われたりもします。

そんな歴史的な背景に加えて、昨今の政治状況が不信や無関心を高めていることは間違いないのでしょう。全体の投票率は上がらず、特に若者の投票率の低さは、選挙に行く人は『変人』扱いされていないか心配になるくらい深刻です。

ところが最近、低投票率の原因は「政治に対して不信感があるから」あるいは「政治との接点が見出だせないから」でもないように思えてきました。不信や無関心ではなくて『国民が政治との付き合い方を学んだ結果』と言えるようにも思えます。

政治でやれることやれないこと、変わること変われないこと、その限界が見えてきたために、国民感情としては『無関心』というよりも、「利用できるところは利用して、過度な期待を決して抱かない」と言った方が適切なのかもしれません。だから現状維持にならざるを得ないんでしょうね。

その限界を越えるために政治はどうあるべきなのでしょう。皆さんはどう思われますか?

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