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新型コロナ第7波は新たな局面に

事務所へ向かう途中、郵便物を出そうといつもの郵便局に立ち寄ろうとしたら、入口の貼り紙に目が止まりました。職員がコロナに感染したらしく、しばらく閉鎖することが書かれていたのです。私の身近な方でも、本人もしくは家族が感染した、という話をよく聞くようになり、ひたひたと迫りくるものを実感しています。
『第7波』は、数だけで言えばこれまでを大きく上回るものになりそうで、メディアでは再びコロナの感染者数が過去最高を記録したことを喧しく伝え始めました。

これまで『BA.5』は、感染力は強いものの多くは軽症であるとして、政府や自治体も行動制限を求めませんでした。「社会経済に悪影響を与えない」という前提の下に考えられてきたものです。ところが、ここにきて病床使用率が70%を超えた沖縄県では、行動の自主規制を求めるようになり、同様の動きが各地に広まりそうです。全国各地で路線バスの減便が相次ぎ、JR九州も特急120本の運休が公表されました。先ほどの身近な郵便局のように、医療や福祉の現場などでも、社会経済への影響が顕在化してきた形です。

打つ手が限られている中、感染症の分類を現在の2類相当から季節性インフルエンザと同様の5類に見直す動きも出てきました。東京都医師会では『5類相当』が妥当とし、「届出や医療費の扱い以外は季節性インフルエンザと同様の対応とする」との提言もなされています。今後は、新型コロナウイルス感染症の位置づけ自体が変わるのかもしれません。ただ、感染が落ち着いているときであれば別ですが、過去最高を記録している現下で、受け容れられるのかははなはだ疑問です。

分類を見直すことが根本的な解決ではないことは言うまでもなく、再び強く推奨を始めたワクチン接種や猛暑の中でのマスクの着用など、自分の健康状態や周囲の環境等を考慮して、自らと他者を守るためにはどうしたらいいのか、一つひとつ判断していくしかないのでしょう。決して恐怖におののく必要はなく、冷静にしっかりと対応したいものです。


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