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災害は再び起こり得る

昨夜(6月26日)21時44分頃、6年前の熊本地震を想起させるような大きな揺れがありました。

「みしっ」と家の軋む音で、とっさに地震発生を察知。大したことがなければこれで終わりなのですが、昨夜は次第に家屋全体がガタガタと震えだし、しばらく揺れが続きました。頭上で大きく揺れる照明を見ながら「あれが落ちてこないか」「他に倒れてきそうなものはないか」「家から飛び出すタイミングは」等々、瞬時に色んなことを考えます。その間、10秒ほどでしたが、とても長く感じられ、まさに熊本地震の記憶が蘇ることになりました。

震源地の熊本県美里町では震度5弱、私の住む熊本市北区は震度3と発表されていましたが、体感的にはもっと強く感じられました。今朝の新聞報道では人的被害や家屋被害は確認されていないとのこと。大事に至らなかったことに安堵しました。

あらゆる災害の中で、地震がもっとも予知が難しいといわれます。今回は緊急地震速報のアラームが事前になることもありませんでした。熊本地震では、布田川断層帯と日奈久断層帯のニつの断層帯が連動したことで、甚大な被害をもたらしました。

1889(明治22)年にも『明治熊本地震』と呼ばれる大地震が発生し、人的・家屋被害、熊本城の崩落など、6年前と同様に甚大な被害が生じたことが記録されています。災害の歴史は繰り返されているのです。

関東地方は、例年より早く梅雨明けしたことが、報じられていました。太平洋高気圧の勢力が強く、梅雨前線が北へ押し上げられたようです。まだ記憶に新しい2018(平成30)年の西日本豪雨災害は、梅雨明け間近の7月5日から8日にかけて梅雨前線が停滞し、そこに台風8号などから大量の湿った空気が流れ込んだため、西日本から東海にかけて記録的な豪雨が続きました。

令和2年に球磨川流域を襲った線状降水帯は、7月3日から4日という梅雨明け間近の時期に発生し、大きな被害をもたらしました。まさに油断禁物。記憶は時間の経過とともに薄れゆくのが常ではありますが、昨夜の地震をきっかけに、あらためて「災害はいつ起こるかわからず、再び起こり得る」ということを常に心に刻み、備えたいものです。

人吉市の電柱に刻まれた過去の水害の記録


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