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理事会の議事録は誰が書く?(ビル新聞連載コラム 第22話)

作成を巡ってさまざまな悶着が起きる管理組合の議事録

マンションでは年に最低一度の集会(総会)開催が区分所有法で義務付けられている。
総会以外にも、1-2か月に一度の割合で理事会が行われるのが一般的だ。

これらの会議で話し合われた内容や結果は議事録にまとめられ、遡って確認できるように備えられる。この点で会社やその他の組織と同様だ。マンション管理組合の議事録が一般社会と異なるのは、その作成をめぐりしばしば悶着が起こる点である。

私のかつての同僚は、某管理組合の臨時総会に関して、録音のうえ「一言一句書き起こして議事録として提出」するよう所有者から要求された。その臨時総会は5時間にも及んだ。私も手伝ったが1時間分を反訳するのに10時間以上掛かった。単純計算で、この臨時総会の議事録作成に50時間以上が費やされたことになる。
さすがに、管理会社も放置できず、その後、管理組合と締結する管理委託契約の中に、“「文字起こしの」のような議事録は作成しない”と明記するようになった。

一方、管理会社の側にもツワモノはいた・・・

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ちいさな管理 ビル新聞連載コラム 第22話


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