福祉に必要なスピード感、判断する基準と成果を考えてみる
おはようございます。
外出自粛3日目の朝。スーパーと近所の公園しか行かない毎日です。
ステイホームも悪くないけど、ずーっとお家はやっぱ退屈。
早く出かけたいですね!
さて、今日は福祉に必要な「スピード感」について。
モヤモヤした感じでまとまってないけど、自分のために整理したいので書いてみようと思います。
コロナ時代になり、早く決めた方がいいことが増えた気がします。
感染防止対策や利用者・家族への対応、事業所の方針など、スタッフから「どうしますか?」と聞かれることは多かったです。
予測できないことも多く、スタッフも不安なことが多いから「早く決めてほしい!」って感じでした。
決めるときは、スタッフに相談したり、上司と相談することもありましたが、今回は自分で決めることが多かった。
よかったかどうかは分かりませんが、結果的には早く進められたように思います。
この時の判断基準って、利用者の方やスタッフへに安心感を与えられるかとか、これからの見通しを示せるかとかで、安全安心を優先するという基準はそんなに難しいことではなかったです。
まぁ、まだコロナ時代は終わってないし、長く続きそうですから油断できないですが…。
ぼくは、所長になって7年目になります。
所長は、決裁権をある程度与えられていて、購入する物や人の採用、予算や事業計画の立案などは自分で決めることができます。
スピード感だけで考えると、決裁権は自分で考えて実行したほうが早いに決まってます。
でも、スピードを意識しすぎてトップダウンで進めてしまうと、周りからの反発が大きくなることもあります。
「聞いてない」とか「知らない」とか、「どうゆうことですか」とか…。
落ち着いて考えてみると、周りの主張が正しいこともあって、
早く決断した分、決めた理由や背景をちゃんと話してなかったかもしれないし、決断後の今後のことも話してなかったかもしれない。
コミュニケーションのズレで、反発へと変化することはよくあります。
この時、よく言われるのが「話し合って決めましょう」ということ。
いわゆる合意形成です。
福祉の現場だけの話なのかはわかりませんが、できるだけ集まれるスタッフで話し合い、みんなの意見も聞く中で決断していく。
そうすることで、スタッフの納得感も得られるし、自分の意見も聞いてもらえたってなる。
でも、これってとても時間がかかります。
コロナに関することは、安全安心を基準に早く決めました。
スムーズにいったのは、基準が分かりやすかったのかもしれません。
それに比べて、「いつもの話し合い」は基準があいまいです。
スタッフの意見、事業所の方針など「こちら都合」が多いとスピードが落ちます。
それに、利用者の方やご家族の意向を基準にしようとしても、聞いたつもりになっていることが多く、本音が聞けたかどうかはあやしいです。
日頃からコミュニケーションをとっているつもりでも、「そちらにお任せします」と言われることも多く、他の事業所と比べるとか、選択肢がたくさんあるわけじゃなく、とりあえず従ってもらってる感じになっていて、スタッフみんなで共通理解するのがむずかしいときもあります。
(ここは、本質的な話なんで、また書いてみようと思います。)
スピードが重要かは別にして、話し合って時間をかけるほどでもないことは早く決めたい。
それはいつもそう思います。
でも、基準があいまい。
これが今のうちの課題なのかもしれません。
悩んだら見返すドラッカー。
書籍には、「成果」という言葉がよく登場します。
(本文より)
企業には財務上の収支がある。もちろん企業といえども損益だけでは成果を判断できない。しかし損益は具体的である。気に入ろうが入るまいが、企業の成果は利益によって測定することができる。これに対し非営利組織は、直接成果を考えなければならない。そしてそれを測定する方法を考えなければならない。いずれにせよ、常に考えるべきは成果である。
P F ドラッカー. ドラッカー名著集4 非営利組織の経営: 4 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1716-1720). ダイヤモンド社. Kindle 版.
自分に置き換えてみると、
・成果を定義する
・測定する方法を考える
・スタッフみんなで共通理解する(わかりやすく!)
3つのことができていないから、スピードが落ちたり、反発くらったりするんでしょうね…。
読み返してみて、改めて思いました。
コロナは、変化のスピードが早い。
共通理解しておかないと、まずい気がしてきました。
今日は、これ以上頭が働かないので、またこうやって書きながら考えていきます。
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