【その2】シナリオのターゲットを決めよう
っという話を、お嬢様口調で説明しますわ。
前回はシナリオの方針について話しましたわ。
今回はターゲットについて話しましょう。ターゲットが不明瞭なシナリオは誰にも刺さりませんわ。シナリオを届ける相手は明確化すべきです。そのために、ペルソナを作りましょう。ペルソナとはターゲット像を具体化したものです。
ペルソナの例
ペルソナのメリット
①認識の統一に役立つ
動画制作には多くのスタッフが関わりますわ。そのスタッフ達のターゲット像の認識を統一するのに、ペルソナが役立ちますの。「20代女性」程度のざっくり設定じゃいけませんわ。人によって想像する20代女性は違いますから。認識のズレが起こらないよう、ペルソナは詳細に作り込みましょう。
②言葉選びに役立つ
シナリオ内で、視聴者が知らない言葉を使ってはいけませんわ。例えば、登場人物が驚いた際の反応について。ペルソナが10代なら「マ?」で構いませんわ。でもペルソナが40代なら「本当に?」とすべきです。40代は「マ?」っという若者言葉を知らない可能性がありますから。ペルソナに合わせた言葉選びをしましょう。
ペルソナが不要な場合
コンテンツには二つの捉え方がありますわ。サービスと作品です。
①コンテンツをサービスと捉える場合
ペルソナは必要ですわ。サービスは消費者に向けた商いですから。消費者像を具体化したペルソナは役に立ちます。
②コンテンツを作品と捉える場合
ペルソナは不要ですわ。作品作りで優先されるのは、監督のビジョンですから。そこに消費者目線はありません。
シナリオを書くコンテンツが、サービスなのか作品なのか。見極めた上で、ペルソナの要不要を決めましょう。
ペルソナは誰が作るのか
ペルソナはコンテンツの企画段階で作っておくものですわ。とはいえ、シナリオの段階に入っても出来ていないこともあります。その場合はライターが作りましょう。ディレクターなどにヒヤリングを行い、ペルソナのイメージを固めますの。手間でもやるしかありませんわ。宮崎駿監督もこう言っています。
大事なことはたいてい面倒くさい
以上!
ペルソナについての説明を終えますわ。続編はこちらです。
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