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「スクラムマスターの選択肢を話し合おう会」に参加しました

普段月曜日は「Googleのソフトウェアエンジニアリング」の読書会に参加しているのですが、
今日はたまたま近くのオフィスに出社していたこともあり、こちらの勉強会にお邪魔しました。

イベントの説明

connpassの説明ページより
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スクラムマスターには必ず従うべき方法論はありません。コンテキストに応じて選択する介入と姿勢が変わります。今回のセッションでは、これらの選択肢を整理し、どのようなシチュエーションで、どのような姿勢を選択すれば良いかを共に話し合います。スクラムマスターのやるべきことに正解はありませんし、参加者の皆さんはそれぞれ持っている経験と知識が異なるので、皆さんの学習を最大限に生かすために、インタラクティブなセッションにしていきます。初心者でも経験豊富なスクラムマスターでもご参加ください。
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会の流れ

参加者は約10名程でしたが、日本語の話者と英語の話者がちょうど半分程度いたため、日本語話者チームと英語話者チームの2チームに分かれて行いました。

1.スクラムとは何かをCEOに1〜2分で説明してみましょう

所謂エレベーターピッチをチームで考えました。
相手はCEOなのでスクラムのロールやイベントについて話してもあまり意味はなさそうです。
スクラムに取り組んでいることに対する目的や意味を理解してもらい、継続的な支援を貰えることをゴールとしました。
そのため、我々のチームは
「スクラムはフィードバックのサイクルを回しながら、プロダクトの価値を高めつつ、チームとしての成長も促進するフレームワーク」
というのを軸にしながら少しづつ付け加えていきました。

2.スクラムのメカニズムについてチームで共有しよう

何も文字の書かれていないスクラムのフレームワークの図を渡され、そこにチームのメンバーで第三者へスクラムを説明するための付箋を付け加えていきました。
とりあえずスクラムの3-5-3と呼ばれる
3つのロール
・プロダクトオーナー
・スクラムマスター
・開発者
5つのイベント
・スプリント
・プランニング
・デイリースクラム
・スプリントレビュー
・レチリスペクティブ
3つの成果物
・プロダクトバックログ
・スプリントバックログ
・インクリメント
を付箋に書き、アクティビティ(バックログリファインメント)やステークホルダーも書き加えたところで満足していたのですが、ファシリテーターのグレゴリさんからの「3つの成果物の確約(コミットメント)は何ですか」という質問にはすぐに答えることが出来ませんでした。
スクラムガイド完全に理解したと思っていたのに。。。
プロダクトゴール、スプリントゴール、完成の定義 ですね。ハイ。。。

3.スクラムマスターの選択肢について

最後にこの会のタイトルにもあるように「スクラムマスターの選択肢」について話すメインの時間になりました。
各チーム2つの異なるシナリオが記載された紙が配られ、そこからチームでスクラムマスターとしてどのシナリオに対処するかを決めます。
我々のチームは本番障害が起きたスクラムチームのレトロスペクティブで開発者2人が言い争っているシナリオを選択しました。
ちなみにここでいうスクラムマスターの選択肢としては以下の8つでした。
・メンター
・先生
・最終目的を示す
・敢えて何もしない
・コーチ
・ファシリテーター
・介入する
・スクラムを支持する

我々のチームでは開発者同士の争いにならないように先ずは事実関係を整理して、問題vsチームの構造になるように落ち着かせる。
必要であればメンバーと1on1をするといった進め方はどうかという話になりました。
他チームからのフィードバックとして、実際に似たような状況の時に、「あなた達をプロフェッショナルとして信頼しているから、この問題も解決できると信じている」とチームに任せたことがあるという話も出てきて、「なるほど、そういうやり方もあるかぁ」と感心しました。

もう一方のチームはCIOからリリースが遅れていると強いプレッシャーをかけられているため時間を節約しようとレトロスペクティブを実施しないことにしているチームに何が出来るかというシナリオでした。
このチームはレトロスペクティブの目的や意義からチームと会話することで改めてチームがレトロスペクティブに前向きに取り組めるようにしていくという話をされていました。
そこか更にディスカッションをした際には、プレッシャーをかけて来ているCIOにはどうアプローチするかや、ここでいう”生産性”は何を指しているかという話をしました。

全体の感想

Tokyo Agile Community (TACO)のイベントには今回初参加でしたが、国際色豊かで、短い時間ではありつつも、スクラム全体の振り返りや、シナリオを元にしたディスカッション等が出来てとても充実した時間でした。

また、RSGTや各地のスクラムフェスのdiscordで凄い敏捷性で参考資料や書籍のURLを共有してくださる、あのはないさんともお会いすることが出来ました。

会の後には参加者の皆さんとこういう社外のコミュニティも勿論楽しいけど、社内でもこういうスクラムマスター同士のコミュニティでこういう時どうするみたいな話が出来るといいですよね という話をしました。
直近何チームかスクラムの支援をしていく予定なので、そのチームのスクラムマスターを集めて先ずは身近な出来ることからやってみたいと思います。


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