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皆既日蝕


4月8日、北米で皆既日蝕がありました。去年末から話題になっていて、この日蝕に合わせて学校も休みになったほど。午後の3時が日蝕のピークなので、運が悪い子はスクールバスに乗っていて見逃しちゃうからというのが理由です。
オンタリオ州ではナイアガラの滝付近が一番観測に適しているということで、ナイアガラは観光客が押し寄せるという予報から、緊急事態宣言も出ました。
わたしはトロントの家で、庭で見ることにしました。
あいにく当日は曇り空。庭にござを敷いて、本を読んだり犬を遊ばせたりしながら日蝕を待ちました。

天文現象などお構いなしで楽しそうな犬たち。

午後2時過ぎくらいから日蝕が始まります。
雲に隠れがちな太陽を、遮光板で探しながら見ると、少しずつ太陽が欠け出しました。
日蝕はゆっくりゆっくり進みます。

遮光板を通した太陽
これくらいになると、曇りのせいもあり、裸眼で見ても眩しくありません。

ここまで太陽が隠れると、あたりは薄暗く、どんどん寒くなってきました。そしてすごく静か。鳥や動物が、夜になったと感じているのでしょうか。

皆既日蝕!!フレアが見えます。

午後3時過ぎのころ、太陽が月に完全に隠れました。夜のように暗くて、すごく寒いです。太陽って、本当に、地球を温めているんだ…と改めて感じました。

それにしても太陽って月よりもずっとずっと大きいのに、軌道の具合で影になってしまうと、こんなに影響を受けてしまうのだと思うと、宇宙の神秘のようなものを感じます。
こうしたことが天文現象って知らなかった大昔の人々は、びっくりしたし、本当に怖かっただろうなあと思います。

この後、また太陽は姿を現して、午後4時頃には明るく、暖かさも戻りました。明るくなってくるにつれ、鳥たちが騒ぎ出したのもおもしろかったです。
「え??夜????え???朝????」と、あわてちゃったんだろうな。

生きているうちにはもうこんなに完全な皆既日蝕には会えないと思うので、見ることができて本当によかったです。

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