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ゲームの音楽に惚れた作品の話:1作品目 星のカービィ トリプルデラックス

 どうも、S(h)inと申します。

 この記事は、私が「音楽に惚れ込んでから買ったゲーム」について話していくものです。記念すべき1作品目は「星のカービィ トリプルデラックス」です。

1.作品の概要

 言わずと知れた、星のカービィシリーズの作品ですね。3DSで発売されておりタイトル自体も「トリプル」=「3」、「デラックス」=「(頭文字の)D」となっており3D要素を前面に出しています。

 本作では遠近感を生かしたアクションが見受けられたり、3DSジャイロセンサーを使った仕掛けなどもありました。こういった「とりあえず新ハードの機能使ってみよう」的なゲーム、私は意外と好きです。(操作感はおいておくとして。)

 で、そもそもの話ですが、星のカービィシリーズは音楽の良さに定評があります。初代星のカービィの『GREEN GREENS』に始まって以降、もうずっと音楽がいいです。しかもすごいのが、かなり音楽のジャンルは違うのに「あぁカービィの曲だなぁ」と感じてしまう統一感のようなものがあります。これに関して、前述の『GREEN GREENS』の作曲もなさった石川淳氏はこうおっしゃっています[1]。

これはあくまでも個人的な感覚なんですが、
わたしは初代の『カービィ』から曲づくりをしてきて
その次の『夢の泉の物語』を安藤さんがやって、
この2つで“カービィらしさ”の基本形みたいなものができてしまっていて、
その後は、池上さんが言うような“何でもありのカービィ”が
続いていくんですけど、そこに「ユーモアがあるか」ということも、
“カービィらしさ”だと、わたしは思っているんです。

 うーん、分かる気がします。どことなく感じる「カービィ感」はこんなところから来ているんですね。ちなみに、この話に出てくる「安藤さん」は安藤浩和氏のことです。前述の『夢の泉の物語』では『レインボーリゾート(夢と寒冷地の面)』の作曲を手がけていたり、『Wii』では『CROWNED』も手がけています。作曲陣がもうとにかくつよい。

2.購入のきっかけ

 少しカービィサウンドの話に脱線し長くなりましたが、私がこのゲームを購入した経緯の話をいたします。

 そのきっかけとなったのはずばり『狂花水月』です。この曲は本作のラスボス戦の曲の1つです。発売されて少し後、「今回のカービィ、ラスボスの曲がめっちゃいいらしい」と小耳に挟み、調べて試しに聴いて見たところすごく好みでした。特にピアノ!ただただ美しいと思っておりました。

 こういうときは「実機で聴かなきゃ損だぞ!」と思い切りました。そこでさっそく購入&プレイ。全体の感想としては「最高」でしたね。

3.実際にプレイして聴いた曲の感想

 まず当然のことながら、BGMのクオリティが全体的に高い!どの場面でもいい曲しか流れない。また、カービィシリーズ特有の多彩なステージに合わせた雰囲気の曲が当てられるため没入感アップ!

 次に過去作の曲も聴ける!『星のカービィWii』で名曲と名高い『スカイタワー』を実プレイで聴く事が出来たのが個人的に嬉しすぎましたね。かなり個人的な感想ですが、ハードの都合もあって『Wii』は買ってなかったので本当に嬉しかったです。もう、そのステージでしばらく放置して曲流し続けたり、サウンドテスト開放後に聴きまくったりしました。

そして特に『狂花水月』が流れる際の演出が素晴らしかった!

 あ、申し訳ございません間違えました。

最終戦の流れとBGMが全部よかった!!!

 ちょっと最終戦の話だけ、詳しく語りましょう。

4.特に素晴らしかった最終戦の話

 実際の最終戦の流れは
  「前座ボス」→「ラスボス第1形態」→「恒例のシューティング要素」
  →「ラスボス第2形態」→「勝ち確定演出で最終決戦」
 というものになっています。文字に起こすと長いですね。

 各戦闘シーンにはそれぞれに合ったBGMが流れてとても盛り上がるります。ゲームとの連動要素もあり、例えば前座ボスは体力を半分削ると曲が変わり「本気なんだな」という事が伝わってきます。また、ラスボス戦第1形態のBGMである『Dirty&Beauty』は前半はオルガンを中心とした構成ですが、途中でギターが入って激しくなります。これがステージギミック起動のタイミングとかなり近いところで切り替わります。そうなるようにボスの体力設計がされているのか分かりませんが、すごく嬉しい工夫です。

 これを突破すると相手が本気を出し形態を変えようとします。恒例のシューティング要素も突破し、休憩場所でコピーを整えるなどして準備万端です。さぁ決戦だ!というときにあの曲は流れます。

狂花水月

 深い黒の夜空を背景に、ラスボスの美しい羽が輝きます。
 見たことのない敵に一層心震わせられます。
 そして敵の全身が見えたとき、咆哮と共に戦いが始まるのです。

 この間にピアノのイントロが流れる訳ですよ。見てる側としては「これはもう芸術作品だな」とか思うばかりでしたね。今でも思い返せますよね。あの体力ゲージが表示される「ててて」みたいなSEもあわせてワンセットです。

 しかも、この『狂花水月』のメロディは通常のボスBGMである『とびだせ! 奥へ手前へボスバトル』とメインテーマの『きせきの1つ』で既に聴いたものとなっています。幾度となく聴くBGMのメロディを重要な場面で使うことで印象を深くする手法はゲーム音楽ならではで、とても好きです。

 これを突破後は勝ち確イベントに突入します。が、そのBGMである『この星をかけた魂の戦い』もいい曲です。イントロが「お前はもう負けないぞ!勝ちだぞ!」って言ってる感じすごいです。しかも、ここでも演出が効いており、背景に満ちていた満月から一気に朝日が差し込む空へ変わります。もう本当に「勝ったわ」としか言えない雰囲気が作り上げられています。

 完璧ですね。ゲーム音楽はゲームと共に1つの作品だ、という事が分かります。

5.まとめ

 率直に、いいゲームでした。随所に作り手の「ゲームやってる人を楽しませたい」を感じました。さすがに名作シリーズだけあり非の打ち所がない感じの音楽です。

 特に期待していた『狂花水月』に関しては想像以上に良くて満足しました。勢いで当時あったクラブニンテンドーにてサントラ貰いましたが、我ながら英断としか言い様がないですね。

 このように、ゲーム音楽が気に入った勢いでゲームをやると、前以上にその楽曲が好きになることがあります。万が一ゲーム面に不満があったとしても基本曲の方を嫌いになる事は無いので、お財布以外に損はないです。是非、「曲が良さそうなのでゲームを買う」という行為を一度お試しいただきたいと思っております。

 稚拙な文章ではありましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。こちらは連続して作る予定の記事ですので、また次回お会いいたしましょう。

追記

2019/11/03
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引用文献

[1]社長が訊く『毛糸のカービィ』https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rk5j/vol1/ (2019/10/23閲覧)

画像出典

(見出し画像)
星のカービィ トリプルデラックス | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000017654 (2019/11/03閲覧)

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