本当のところ、どうなん?人口甘味料
昨年、WHOがアスパルテームを発がん性がある可能性リストに入れました。
4段階ある発がん性の可能性のうち、下から2番目の「2B」に指定。
これはガソリンエンジンの排ガスや鉛などと同じレベルです。
1日当たりの許容量は体重1㎏あたり40ミリグラム、
体重50㎏の人なら、アスパルテーム入り炭酸飲料6~10缶だそうで、通常、大半の人にとって危険性はない、とのこと。
さらにWHOは、アスパルテームなど人工甘味料は体脂肪減少など長期的な体重管理には不向きであるとして、ダイエット目的での摂取を推奨しない、との指針を公表しています。
人工甘味料の研究報告283件を分析し、特に、大人では糖尿業や血管疾患のリスク上昇の可能性も示唆しています。
日本糖尿病学会は、今後の糖尿病患者への指導をどう変えるのでしょうか?
現在、砂糖ではなく、アスパルテームやアドバンテーム、ネオテームなど、新たに開発され続ける人工甘味料をカロリーがない、という理由で、糖尿病患者に積極的に推奨しています。
日本での商品名はパルスィートです。もちろんご存知ですよね?
ダイエット甘味料として喫茶店などでも砂糖と並んで、スティック状の甘味料、置いてあったりしますよね。
この人工甘味料、賛否両論、とにかく物議をかもしてきた歴史があります。
最も早い時期に出たサッカリン、チクロ、これは発がん性を疑われてすぐに一度、発売禁止になったものです、しかしその後、サッカリンの方は、発がん性疑いは晴れて復活。今も使われています。
2024年版、管理栄養士監修で人工甘味料危険度ランキングというものが出ています。
興味ある方はご覧ください。
6位、アドバンテーム(砂糖の3万倍の甘さ・2014年)
5位、スクラロース(砂糖の600倍の甘さ・1999年)
4位、ネオテーム(砂糖の1万倍の甘さ・2007年)
3位、アセスルファムK(砂糖の200倍の甘さ・2000年)
2位、サッカリン(砂糖の350倍の甘さ・戦後?)
1位、アスパルテーム(砂糖の200倍の甘さ・1983年)
なのだそうです。
さて、2022年には人口甘味料と腸内細菌の関係で新たな研究がありました。
腸内細菌については、まだまだ解明されてない点が多いそうですが、それでも人間に対して大きな影響力を持っていることはご存知だと思います。
腸内細菌叢は、人間の栄養代謝、防御機構、免疫機構の発達に寄与、各種ビタミン・アミノ酸の合成、また老化にも関与していると言われています。
その腸内細菌叢に影響を与えるのが、人口甘味料だというわけです。
今や、スーパーで食品を購入する時、アスパルテームやアセスルファムKが入っていないものを見つけることが難しいくらい、何にでも入っています。
その数たるや、世界では1万品目を超えるほどで、日本国内だけでも600品目以上のものに使われています。発売元は「味の素」です。
さて、健康に良いか悪いか、という視点以外にもこんなことをいう人がいます。
私の友人で、口にするとアスパルテームが入っているかどうか、一発でわかる、という人がいます。
その味が嫌いなので、人工甘味料はできるかぎり摂らないようにしているそうです。
先日、そんな人がもう一人いました。まだ20歳代の男性。やっぱり、食べると気持ち悪くなるので、ダイエットコーラは買わない、普通のコーラを飲んでるのだそうです。
私にはそんな敏感な舌はないので、不味いかどうか、わからないのですが、私もやっぱり人口甘味料は避けています。
私は避ける理由は、脳を騙すのが良くないよなぁと思うからです。
甘いものを食べたい、さっぱりしたものを食べたい、辛いものを食べたい、など、欲求というのは、その時々、カラダが意味あって司令を出しているのだと思います。
なんだか、無性に甘いものが欲しいと思って、人工甘味料の食品を食べたとします。
口は満足するかもしれないけれど、カラダはどうなんでしょうか?
あれ?甘いもの、つまりカロリーも要求してたのに、口だけは甘さを感じても、カラダにカロリーは入ってこない、おかしいな、と思うのじゃないでしょうか?
おかしいな、と思うから、もっともっと甘いものを要求する、でもどれだけ食べても、脳が要求する「甘いもの」が入ってこなかったら、司令塔が混乱し、迷走し始めるのではないか、
なんとなくそんな気がしてならないのです。
甘いものを欲しくなったら、ちゃんとしたご飯の後に、ほんの少しだけ、ちゃんとした黒砂糖やはちみつを使った本当の「甘いもの」を食べる方が良いように思ってしまいます。
もちろん、単なる私の個人的見解なので、なんら裏付けはありません、念の為。
さあ、あなたはこの人口甘味料、どう思いますか?
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