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はじめて論文を書いて得たもの

おはようございます!
近畿大学で建築を勉強しています。4年生です。

大学4年生の前期終了まで1ヶ月を切り、昨日ちょうど論文を書き終えました。

▼論文書いてよかった!!
建築学部で卒業設計をするにあたって前期に論文を書くんですが、これがかなり堪えました!

高校生の時に模試で一桁点数を取るくらい国語が苦手で、頭を使うのに慣れてなかったので論理的思考も皆無で、自分の興味もまだよく分かってない中で論文を書いたのは、また1つ壁を越えさせてくれた気がします。

感覚値として、物事を構造で捉えることができるようになった気がするし、論理的に思考を進める訓練にもなったはずで、分析するってどういうことかも体験できて、卒業設計をやる前に論文をやってよかったです。

卒業設計では、大きく分けて2つの側面(デザインと論理的な意図)から詰めていかなきゃいけないと思うので、論理的思考で書く論文を経験できたのが活きるはず。

▼論文の中身
書いた論文の中身は『伝統工事を請け負っている業者の専門化の実態』で、
伝統技術の継承が厳しいと問題になっている理由に、伝統技術を受け継いでいる業者が固定化されてて技術が他の業者や人に広がっていかない事があるんじゃないか?という内容です。

具体的には、3つの観点から(2パターン×2パターン×2パターンの)8パターンに業者を分類して、伝統工事を請け負っている業者がどんな特徴を持っているのかを分析してみました。

また、今回は奈良県の国宝に指定されてる建築物の屋根修理工事に絞って調査しました。

「県内か県外か」「継続的か単発的か」「総合的か特化的か」の3つで分類していて、
それぞれ、業者の所在地、時系列で見た工事の請負状況、屋根工事の専門性で分類しています。
屋根工事の専門性というのは、伝統屋根には種類があって(茅葺きとか桧皮葺きとか瓦葺きとか)、葺き方の伝統技術を1つ特化して継承しているのか、複数同時に継承しているか、です。

これらで分類した結果が下の図で、これによると、『県内で特化型』と『県外で継続型』の業者が伝統工事に関わっていることが分かりました。

考察として、
『県内で特化型』から、一子相伝で技術を受け継いで特化していて、ずっと同じ工事を請け負っている業者と新築も交えながら色んな工事を請け負っている業者がいると考えられた。
『県外で継続型』から、継続的に工事に関わることを目指していて、単発だと仕事か成り立たないのだろうと考えることが出来た。

パターンとしてあり得るけど、存在しなかったパターンは未開の地と考えることが出来て、『県内で総合型』『県外で特化型』のパターンが伝統技術の継承を解消する可能性があるかもしれない。
という所まで書いた。

今回は、調査範囲を絞った事や、それぞれの分類基準が曖昧だったことから最もらしい結論は出なかった気がしますが、とりあえず最後まで雑にでも論理的に通す事にはできた。

▼まとめ
という感じで、論文を書いて得たものとしては、論理的思考力と分析の面白さに気づけたことと、主張したいことの説得力の出し方みたいな所を感覚として体験出来ることだと思いました。

ほんで、大学4年生になってやっと建築の面白さに気づき始めたので、最近は親の単身赴任の帰省を上手くオネダリして建築を見に行ったり、本を読んだり、建築に触れる毎日が楽しくて面白いです!

卒業設計まで時間も限られているので、今日からは卒業設計に向けて進んでいこうと思います。

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