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№4 AVERAGE関数

AVERAGE関数 とは

AVERAGE(アベレージ)
機能: 数値の平均値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: AVERAGE(数値1, 数値2, ..., 数値255)

使い方

AVERAGE関数は、数値の平均を求めることができる関数です。
〔数値〕には直接数値を入力しても、セルを指定しても、セル範囲を指定しても動作します。
使い方は、【SUM関数】とほぼ同じなので同様の例で説明しましょう。

ちなみに「average」は英語で「平均」です。
そのままの意味なので覚えやすいですね。

また、AVERAGE関数でセル範囲を対象として指定した場合、
「文字列」や「空白」「未入力」は無視されます。
あくまで「数値」の平均を求める関数ということです。

合わせて覚えておきたい関数

AVERAGE関数には、兄弟ともいえる【AVERAGEA関数】というものが存在します。使い方や構文も一緒なのでついでに説明してしまいましょう。

AVERAGEA関数 とは

AVERAGEA(アベレージ・エー)
機能: 値の平均値を求める。
対応Ver:365 2019 2016 2013 2010
構文: AVERAGEA(値1, 値2, ..., 値255)

AVERAGEA関数は、値の平均値を求めることができる関数です。
構文の〔数値〕と〔値〕が異なっていることにお気付きでしょうか?
この二つの違いは簡単に
〔値〕には、「数値」に加えて「文字列」を含む
と覚えておきましょう。

これがまたやっかいなのです…

〔値〕と〔数値〕の違いによってどんな影響があるか先ほどの使用例を元に説明していきましょう。

このように同じ範囲の平均値を求めているはずが
AVERAGE関数では、「27」と答えを出し
AVERAGEA関数では、「20」と答えを出してしまい
結果が2つに割れてしまいました。
これは、構文の対象が〔数値〕か〔値〕か(=文字列を無視するか否か)で平均値を求める際の計算方法が変わってしまうためです。

AVERAGE関数の計算式   80 ÷ 3 = 26.666

AVERAGEA関数の計算式 80 ÷ 4 = 20 

Bの「不明」を無視した時、割る数がA・C・Dの3であるのに対し、
Bの「不明」を無視しない時、割る数がA・B・C・Dの4になってしまうのです。
どっちが正しいかは使用する状況によって変わってしまうので言えませんが
ともかくこの性質を持っているいうことを頭に入れておきましょう。

これもまたややこしいのですが、AVERAGEA関数では「文字列」と「空白セル」は〔数値〕の0としてみなされてしまいます。
そのため、「文字列として入力した数字」を対象にすると以下のようになります。

見た目は全く同じ

こんなの初見ですと全くわかりませんよね。

①のB「20」は数値なので割られる数は、10+20+30+40の「100」となり、割る数は、10、20、30、40の「4」です。

②のB「20」は文字列なので割られる数は、10+0+30+40の「80」となり、
割る数は、10、20、30、40の「4」です。
つまりは計算式がこのようになっています。

①の計算式 100 ÷ 4 = 25

②の計算式 80   ÷ 4 = 20

これに限らず文字列で数字を入力することは見た目では判断できないため、極力しないようにしましょう。

まとめ

AVERAGE関数
数値の平均値を求める。
空白=無視、文字列=無視、未入力=無視

AVERAGEA関数
値の平均値を求める。
空白=「0」、文字列=「0」、未入力=無視

使う場面

AVERAGE関数・AVERAGEA関数は、複数項目を含む表で平均値を求めるときに使用される関数です。実際に使用される場面としては、平均点を記載するテスト結果一覧表、平均残業時間を記載する勤務時間集計表などが挙げられます。

応用できる関数

AVERAGE関数に限定されますが、集計の幅を広げられる以下の関数を覚えておくとよいでしょう。

  • SUBTOTAL関数

  • AGGRREGATE関数


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